携帯各社、九州新幹線のトンネルのエリア整備状況を公開


 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルは、3月に全線開業するJR九州の九州新幹線のトンネルにおけるエリア整備状況を公開した。

 九州新幹線は、博多(福岡県)~鹿児島中央(鹿児島県)間を結ぶ路線で、これまでは新八代(熊本県)~鹿児島中央までだったが、3月12日に全線開業し、博多までの路線が開通する。あわせて同日から新大阪まで結ぶ直通列車の「みずほ」「さくら」も運行される。

 新幹線のトンネルでは、東海道新幹線全線、山陽新幹線は新大阪~岡山間(今年度中に福山まで整備される見込み)、東北新幹線は東京~仙台間で、携帯電話が利用できるようエリアが整備されてきた。今回、全線開通する九州新幹線では、博多~新鳥栖までの全てのトンネルである、梶原トンネル(360m)、那珂川トンネル(1060m)、筑紫トンネル(1万2115m)で各社の携帯電話が利用できる。九州新幹線は、全線のうち約半分がトンネルとのことだが、新鳥栖以南のトンネルについては、エリア化の予定は未定となっている。

 ドコモの携帯電話では、FOMAハイスピード(下り7.2Mbps、上り384kbps)で通信でき、mova(ムーバ)端末は非対応となる。auのサービスエリアは新800MHz帯のみ利用し、CDMA2000 1xEV-DO Rev.A方式に加え、EDVOマルチキャリア方式の「WIN HIGH SPEED」(トンネル内では下り最大6.1Mbps)も利用できる。auの端末でも一部機種が利用できず、対応機種は、auのWebサイトで案内されている。ソフトバンクモバイルの端末では、下り最大3.6Mbps、上り最大384kbpsで通信できる。またイー・モバイルの端末では、下り7.2Mbps、上り1.4Mbpsで通信できる。

 総務省が昨年5月に発表した「携帯電話エリア整備推進検討会」の報告書によれば、新幹線のトンネルで携帯電話のサービスエリアになっていない部分は、全国で約580km存在し、全ての未着手トンネルをエリア化するために必要な総事業費は約696億円に達すると推定されている。

 

(関口 聖)

2011/1/19 16:52