KDDIやソフトバンクなど、日韓共同のNFC実験


 KDDI、ソフトバンクモバイル、クレディセゾン、オリエントコーポレーション、大日本印刷(DNP)、凸版印刷、T-Engineフォーラムは、日本と韓国で利用できるNFC対応サービスの共同実証実験を実施する。

 NFC(Near Field Communication)は、リーダーライターの近くにかざしてデータをやり取りする非接触IC技術。日本で利用されているおサイフケータイやSuica、Edyなどは、ソニーが開発した非接触IC技術「FeliCa」を利用しているが、NFCはFeliCaとの互換性も保ちつつ、海外で利用される非接触IC技術「MIFARE」との互換性もある。

 KDDIとソフトバンクモバイルは、昨年7月、韓国のSK TelecomとNFCの活用について検討するため覚書を締結していたが、今回、決済サービスとポスターを使ったサービスについて実験が行われることになった。

 決済サービスはマスターカードの非接触決済サービス「PayPass」や、韓国のモバイル決済サービス「T-Cash」を使って検証する。どちらのアプリも、USIMカードに格納され、会計時にかざして決済する。PayPassが利用できる店舗は日本国内のショッピングモール約300店や韓国のソウルなど約2万5000店舗、もう一方のT-Cashが利用できる店舗はソウル市内の鉄道やバス、タクシー、コンビニなど。

 またポスターを使った実験は、NFCタグを埋め込んだポスターに対して携帯電話をかざすと、関連情報を取得できるというもの。東京・五反田のDNPショールームや、小石川にある印刷博物館など、あるいは韓国ソウル市内約150カ所でポスターが設置される。

 



(関口 聖)

2011/2/9 14:59