ウィルコム、低消費電力化をはかったPHSチップセット開発へ


 ウィルコムは、エイビットと協力して、機器間通信向けの「超低消費電力PHSチップセット」を開発すると発表した。2012年4月の商品化を目指す。

 「超低消費電力PHSチップセット」は、従来のPHS用チップセットよりも、消費電力の削減をはかったチップセット。ベースバンドチップの待受時と通信時の両方で電力を削減するほか、ネットワーク側も最適化することで現行製品と比べ1/4程度の消費電流で動作させる。組込用途の電池3本(円筒形二酸化マンガンリチウム電池、2400mA/3V)では、連続待受時間が10年以上になるとのこと。

 ウィルコムでは、家電や自動販売機など、従来は通信機能を備えていない機器に通信機能を付加して新たな活用を模索する中で、消費電力が課題となっていたような機器に通信機能が搭載できるとしている。外部機器と接続するインターフェイスとして、UART、GPIOが搭載されるほか、テレメータリング推進協議会で標準化されたインターフェイス「Uバス」もサポートしており、ガスや水道などでの活用もできる。


 

(関口 聖)

2011/3/7 12:25