KDDIとスペースシャワーが音楽事業で提携、LISMOなど拡充


 KDDIとスペースシャワーネットワークは、音楽を中心としたメディア・コンテンツ事業の拡大を目指し、資本・業務提携すると発表した。

 スペースシャワーネットワークは、音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」や、子会社を通して音楽レーベルや音楽流通事業などを展開している。今回の提携によって、KDDI側は音楽コンテンツの強化を図りたい考え。

 KDDIでは、コンテンツサービス「LISMO」など、展開する音楽サービスをスマートフォンや携帯電話向けに拡充させていく。資本・業務提携したことで、コンテンツプロバイダーとしてコンテンツ供給を受けるよりも、一歩踏み込んだサービス展開が期待できるという。また、スペースシャワー子会社の音楽レーベルを通じて、LISMOなどのサービスに新人アーティストも起用しやすくなる。

 このほか、3月14日には、伊藤忠商事が保有するスペースシャワーネットワークの株式1万5000株(総株式の14.03%)をKDDIが譲り受ける。譲渡の総額は3億6584万円。これにより、伊藤忠商事の保有するスペースシャワーネットワーク株の比率は、51.03%から37%に下がり、立場が親会社から「その他の関係会社」に異動する。筆頭株主であることに変わりはないが、株式譲渡後はKDDIが第2位の大株主となる。

 

(津田 啓夢)

2011/3/8 19:23