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東北太平洋沖地震の影響、携帯各社で通信障害


 3月11日14時46分ごろに発生した東北地方太平洋沖地震の影響で、携帯電話が利用しづらかったり繋がらなかったりする状況が続いている。通信事業者のサービス状況については、総務省がとりまとめ、定期的に情報が開示されている。

【追記 2011/3/13 16:35】
 総務省および各社の発表による通信状況は以下の通り。地域や通信事業者によって、通信規制が実施されている。

NTTドコモ(13日14時の情報)
 停波中の基地局は約4940局(FOMA基地局は3870局)。通信規制は音声通話のみ実施されており、宮城/岩手/福島:0〜90%、青森/秋田/山形:0〜40%、茨城:30〜40%となる。地方自治体などに衛星携帯電話96台を貸出中で、発電機や移動電源車は3月14日以降に運用開始予定で準備中とのこと。災害用伝言板サービスの登録件数は93万8677件、確認件数は125万3562件。

KDDI(13日15時までの情報)
 停波中の基地局は約2670局。通信規制の状況は地域によって異なり、北海道は発信5%で着信0%、東北は発信55%で着信50%、関東は発信5%で着信50%となる。災害対策関係機関に対し、携帯電話や充電用アダプターを各250台貸し出しており、衛星携帯電話も貸出中とのこと。停電地域や避難所などでの充電用にポータブル充電器1000個、充電用アダプター1000個を準備している。避難所の1つである宮城県岩沼市岩沼小学校前には、車載型基地局が設置し、13日3時21分からauの携帯電話が利用できるようになった。12日9時40分までの災害用伝言板サービスの登録件数は55万8300件、検索数は214万5853件。

ソフトバンクモバイル(13日15時までの情報)
 停波中の基地局は1974局で通信規制は13日12時までに解除された。青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県、神奈川県各県の一部地域、および東京都品川区の一部、町田市の一部地域で利用しづらい状況にあるとのこと。11日23時59分までの災害用伝言板サービス登録件数は約44万件。

イー・モバイル(13日12時)
 停波中の基地局は355局、通信規制はかけられていない。

ウィルコム(13日16時時点)
 災害による大規模停電が発生しているエリアでは、基地局が停波しており、サービスが利用できない状況が続いている。通信規制はかけられていない。

UQコミュニケーションズ
 東北・関東エリアの一部による通信障害が発生中とのこと。

以下、3月12日掲載分

 NTTドコモでは、12日8時時点で、東北・関東甲信越・東海を中心に、約5490の基地局でサービスを中断している。このうちFOMAの基地局が約4420局、mova基地局が約1070局となる。地震発生直後から音声通話とパケット通信の発信規制が実施されたが、パケット通信の規制はすぐに解除され、12日8時に至るまで規制されていないとのこと。音声通話は、一時、最大で80%の規制がかかり、日付が12日にかわる0時から段階的に解除され、12日2時には全面解除となった。ただ12日早朝から地震が相次いで発生したこともありトラフィックが上昇したため、再び80%の規制がかかっている。

 KDDIでは、5時時点の情報として、利用できない基地局が約3800局あると案内。固定網では15万回線が利用できないとのこと。一時、伝送路にも影響が出たが、北海道とその他のエリアを結ぶ伝送路は6時49分、東北とその他のエリアを結ぶ伝送路は6時53分に復旧した。音声通話では、東北・関東のユーザーへの着信は50%の規制がかかっているものの、発信規制は解除されている。地震発生直後に、最大95%(東北)の規制がかかっていた。パケット通信の規制は解除されているが、メールの着信通知は手動で取得する形になるなど、通常とはやや異なる状況だ。

 ソフトバンクモバイルでは、3768局が停波中とのことで、現在は通信規制が行われていないものの、状況に応じて規制される可能性もある。

 イー・モバイルでは625局が停波中。通信規制はないとのこと。

 ウィルコムも停電に伴う基地局設備の障害が発生している。

【追記 2011/3/12 18:55】
 NTTドコモは、12日17時の状況として、通信量の増大で12日6時半頃から、東北・関東からの発信で輻輳(ふくそう)が発生したため通信規制を実施していると案内。状況は徐々に改善されつつあるとしている。

 KDDIは、12日16時の状況として、現在も稼働している北海道と東北の基地局において、EZwebやIS NET、Eメールなどが利用できなかったところ、15時53分からCDMA 1X WIN端末では利用できるようになったとしている。14時半時点で停止している基地局の数は、北海道・東北・関東で約3300局。通信規制の割合は、北海道が発信50%/着信0%、東北が発信95%、着信50%、関東が発信20%/着信12.5%。

 ソフトバンクモバイルは、12日15時の状況として、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、群馬県、栃木県、千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、山梨県、静岡県の一部地域で携帯電話が利用しづらい状況にあるとしている。なお、通信規制は8時から実施しているとのこと。

 

災害用伝言板サービス

 各社では、安否確認を行うための災害用伝言板サービスを提供している。携帯電話からアクセスして情報を登録できるほか、他社の携帯電話やパソコンから確認することもできる。以下のURLはパソコンから利用する場合のもの。ドコモやKDDIのスマートフォンは、安否情報の確認はできるものの登録はできないとのこと。なお、ドコモでは3月下旬にスマートフォンからも安否情報の登録ができる方針を2月に発表している。

iモード災害用伝言板サービス
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi

EZweb災害用伝言板サービス
http://dengon.ezweb.ne.jp/

ソフトバンクモバイル災害用伝言板サービス
http://dengon.softbank.ne.jp/J

イー・モバイル
http://dengon.emnet.ne.jp/

ウィルコム
http://dengon.willcom-inc.com/dengon/Top.do

 このほかソフトバンクモバイルでは、公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」を無料で開放している。無線LAN対応の携帯電話、スマートフォンではネットワーク名に「FON」と入力するだけで利用できるようになる。またiPhoneで災害用伝言板を利用できるアプリ「災害用伝言板」の提供も開始されている。安否情報の登録・確認・削除・自動Eメール送信設定が可能。利用料は無料で、災害発生時は、安否情報の登録・確認などの通信料が無料となる。ソフトバンクモバイルのAndroid端末ではブラウザ経由で災害用伝言板への登録が可能という。

【追記 2011/3/12 13:05】
 ソフトバンクモバイルは、3月11日から1週間の国内向けSMSについても無料とする。ソフトバンクモバイルおよびディズニー・モバイルの携帯電話間でやり取りするショートメッセージが対象となる。

 

(関口 聖)

2011/3/12 09:00