計画停電の影響範囲、KDDI・ソフトバンクが公開


 KDDIは、東京電力が発表した計画停電による同社サービスの影響範囲を公開した。

 auの携帯電話サービスでは、障害発生地域以外では利用できるとのこと。地下街、商業施設など屋内の基地局、あるいは音声サービスやデータ通信サービスが混雑した場合など、繋がりにくくなる可能性はある。auフェムトセルとauレピータは、電源が必要となるため、停電中は利用できない。

 固定網の電話サービスでは、auひかりやIP電話が利用できないほか、メタルプラスやADSLなどの電話サービスで商用電源のコードレスホンなどを使っていると利用できない。インターネットサービスでもauひかり、ADSL one、メタルプラス電話 ダイヤルアップコース、au one netの各コースは影響を受ける。このほか、auひかりTVサービスも停電で利用できない。法人向けサービスでも影響を受けるものがある。KDDIでは、給電再開後、通信が利用できなければ電源のON/OFF、コンセントの抜き差しを試すよう案内している。

 ソフトバンクモバイルも14日午後、計画停電の影響について、通信設備に非常用電源があることから携帯電話サービスは通常通り利用できると発表した。ただし、状況によっては利用できない可能性があるほか、Wi-Fi(無線LAN)、ホームアンテナFT、リピーターは利用できなくなることがあるとしている。また事前に携帯電話の充電を済ませておくよう呼びかけている。

 NTTドコモでは、13日時点と同じく、バッテリーなどの非常用電源により携帯電話基地局は稼働できるとしているほか、停電が起きて停波する基地局があったとしても、周囲の他の基地局でカバーする可能性もあると説明。停電がどの程度の影響をもたらすかわからない面はあるものの、同社サービスへの大きな影響はないとしている。

 このほか、UQコミュニケーションズは、同社基地局設備の大半が非常用電源を保有していない。東京電力の計画停電が実施されれば、その影響を受ける見込み。

 



(関口 聖)

2011/3/14 14:26