ドコモの環境センサー、気象庁に観測データを提供


 NTTドコモは、東北地方太平洋沖地震の影響を受けている気象庁からの求めに応じて、環境センサーネットワークの観測データを提供する。

 ドコモでは、気象観測装置である環境センサーを2009年から基地局設備に配置しはじめ、2011年1月から気象データと花粉の実況情報の商用提供を開始している。全国で約2500カ所に設けられたセンサーで、気温、風向き、降水量などが観測できる態勢が整えられている。

 一方、東北地方太平洋沖地震の影響で、気象庁のアメダス観測点に障害が発生している。気象業務法では、観測業務を行う場合は届出が必要と定め、気象庁長官が必要と判断した場合は、そうした事業者から観測データの報告を求めることができる。今回、ドコモでは、気象業務法に基づく気象庁からの要請に応じて、観測データの提供を開始することになった。

 提供されるのは、岩手県宮古市や岩手県一関市、福島県南相馬市、福島県田村市、福島県いわき市にあるセンサーの情報。場所によって提供データの種類は異なるが、気温、雨量、風に関するデータが提供されるとのこと。

 



(関口 聖)

2011/3/24 11:31