ソニー、アウトドア志向のコンパクトナビ「nav-u NV-U37」


nav-u NV-U37(オレンジ)

 ソニーマーケティングは、アウトドアでの利用を想定したコンパクトナビ「nav-u NV-U37」を発表した。店頭価格は3万7000円前後になる見通し。当初の計画では4月下旬に発売される予定だったが、東北地方での震災の影響により、一部部品の調達が難しい状況になっており、発売時期は未定とされている。

 NV-U37は、3.5インチ、320×340ドットのディスプレイを搭載したポータブルナビ。現在販売中の「NV-U35」の後継モデルに位置付けられ、IPX5相当の防滴対応で、自動車での利用に加え、徒歩や自転車での移動中、登山での利用が想定されている。内蔵バッテリーにより、徒歩モード・自転車モードで約9時間、自動車モードで約5時間の利用が可能。USB給電による充電にも対応している。なお、今回のモデルでは、屋外での視認性を確保するために半透過型液晶が採用されている。

 道路地図は2010年4月時点のデータを収録。オービス設置箇所を教えてくれる機能も搭載されている。なお、市街詳細地図ではプライバシーに配慮し、個人宅の家形枠が削除されている。

 徒歩モードでは、細い路地や階段など、自動車では通行不可能なルートも案内してくれる。探索条件は「おまかせ」「屋根を優先」「楽な道を優先」の3通りから選べる。

 自転車モードでは、上り勾配が緩い道路を優先する「楽ラク」、反対に勾配がきつい道路を優先する「トレーニング」のほか、幹線道路を優先する「大通り」、幹線道路を回避する「裏通り」、サイクリングロードを優先する「サイクリングロード」など、好みに応じた探索条件でルートを設定できる。ルート探索時に標高の推移を確認できるほか、走行中にはこの先の勾配や、平均時速、消費カロリーを確認できる。

 登山者向けの機能としては、国土地理院発行の2万5000分の1の等高線入り地形図を収録。筑波山や高尾山、尾瀬、上高地、乗鞍高原など、人気エリアの地形図がプリインストールされているほか、その他のエリアについても同社のWebサイトからパソコン経由で地図データを無償でダウンロードして利用することも可能。ただし、地形図表示中はナビゲーション機能は利用できない。

 このほか、移動した軌跡を記録できるルートログ機能では、メモリースティック経由でKML、NMEAといったデータ形式の出力が可能。自作のルートをKML、GPXといった形式でインポートして、nav-u上に表示することもできる。

 AV関連では、MP4、WMVといった動画形式や、MP3、WMAなどの音楽形式をサポートしており、メモリースティックDuoを利用することで、これらのファイルを再生できる。

 大きさは112×79×19.7mm、重さは182g。ボディカラーは、オレンジ、ブラック、ホワイトの3色が用意される。パッケージには車載用のクレードルが同梱され、別売で自転車用のクレードルも提供される。いずれのクレードルもNV-U35用のものが流用されている。

nav-u NV-U37(ブラック)nav-u NV-U37(ホワイト)

 同社では、車載用のラインナップとして「NV-U77VT」と「NV-U77V」の2モデルも追加する。いずれも4.8インチ、480×272ドットのディスプレイを装備しており、「NV-U77VT」ではFM VICSによる渋滞情報の取得も行える。店頭価格は、「NV-U77VT」が5万5000円前後、「NV-U77V」が4万5000円前後になる見通し。こちらも発売時期は未定となっている。

nav-u NV-U77VTnav-u NV-U77V

(湯野 康隆)

2011/3/25 13:35