3倍速い――Android向け「Firefox 4」が正式公開


 Mozilla Japanは、Android向けのブラウザアプリ「Firefox 4」の正式版を公開した。アプリは無料で、Android Marketからダウンロードできる。

 「Firefox 4」は、パソコン向けに提供が開始されている同名Webブラウザと同じ技術で構成されたAndroid向けWebブラウザ。昨年10月からβ版として公開されていたアプリが正式版として登場する。Android 2.0以上の端末で動作し、17MBの空き領域かSDカードなどの外部メモリ、512MBのRAMが必要。

 なお、国内モデルの動作検証済み機種は、ドコモのGalaxy S(SC-02B)/Galaxy Tab(SC-01C)/Xperia(SO-01B)、auのIS03/HTC EVO 4G(ISW11HT)/Motorola Xoom(TBi11M)、ソフトバンクのDell Streak(001DL)/HTC Desire(X06HT)/HTC Desire HD(001HT)となる。

 「Firefox 4」はパソコン版と同様にタブ型ブラウザとなり、機能拡張プラグインであるアドオン機能も利用できる。また、複数のパソコンやスマートフォンで、開いているタブや履歴、ブックマークなどを同期できるクラウドサービス「Firefox Sync」に対応。利用するデバイスに依ることなくシームレスなブラウジング環境を提供する。WebページをPDF形式で保存し、オフラインでも表示できるほか、WebページをFacebookやTwitter、Googleカレンダーなどとも共有できる。

 HTML5やCSS、Canvas、SVGなどに対応し、位置情報通知機能や加速度センサーAPIもサポートしている。Mozilla Japanでは、JavaScriptのエンジンに改良が加えられたことにより、「Androidの標準ブラウザより3倍高速」と案内している。こうした一方で、インターネットで広く普及するFlashについては現時点でサポートされていない。


 



(津田 啓夢)

2011/3/30 12:38