ウィルコム、被災地の医療機関にPHS端末を無償貸出


 ウィルコムは、東北地方太平洋沖地震を受けて、被災地域の医療機関向けにPHS端末を無償で貸し出す。

 今回実施される端末の無償貸出は、被災地に対する支援策の一環として行われるもの。被災者の受け入れで通信手段が必要な医療機関に対して、緊急連絡用、災害復興支援活動用としてPHS端末を提供する。

 貸し出しを希望する場合は、ウィルコムの法人窓口に対して申し出る必要がある。店頭では受け付けない。数量や使用目的、期間を伝えて借り受けることになるが、医療機関1カ所に対して10台まで、最長3カ月間、貸し出す。無償貸出中のPHS端末については、基本料、通話料は請求されない。同社PHSや他社の携帯電話、固定電話・IP電話に宛てた通話も無料となる。ただし海外への通話、有料情報ダイヤルは請求することがある。3月31日17時時点で、被災地におけるウィルコムの基地局は630局が停波しており、設備損傷や電力不足など、エリアによっては、PHSが利用できないこともある。

 

(関口 聖)

2011/4/1 11:39