フリービットがWiMAX網利用のMVNE、DTIが第1弾サービス


 フリービットは、UQコミュニケーションズのモバイルWiMAXネットワークをMVNO(仮想移動体通信事業者)として借り受け、4月1日よりサービスを提供する。法人向けOEMサービスと位置付けられ、いわゆるMVNE(MVNO支援事業者)として展開する。子会社のドリーム・トレイン・インターネット(DTI)では、個人ユーザー向けサービスの受付を開始している。

 フリービットでは、3月1日より「YourNet MOBILE」というブランド名で、MVNE事業に参入。まずはNTTドコモのネットワークを借り受け、サービスを提供してきたが、今回はUQのモバイルWiMAX網を借り受けて「YourNet MOBILE-W」というサービス名で事業を展開する。新サービスでは、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsという速度で、帯域制限や転送量制限がない形で提供される。今後は、IPv6への対応も検討される。端末としては、Wi-Fi対応機器を接続できるモバイルWi-Fiルーター「URoad-7000SS」が用意される。スペックは、これまで提供されている「URoad-7000SS」と同じで、大きさは104×62×14.8mm、重さは117g。バッテリー駆動時間は約3.5時間。

DTIのサービス

 DTIでは、4月1日よりデータ通信サービス「DTI WiMAXモバイルプラン」の受付を開始した。フリービットのサービスを利用し、個人ユーザー向けに提供されるもの。下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsで通信できる、モバイルデータ通信サービスとなる。

 利用料は月額3880円。帯域制限や転送量制限はない。初期費用は2835円。最低利用期間は24カ月間で、期間中の解約時には、9600円(非課税)の解約手数料がかかる。

 DTIでは、今回のサービス提供はラインナップ拡充としており、ドコモ網利用のサービスはエリア重視のユーザー向け、WiMAX網利用のサービスをスピード重視のユーザー向けと位置付けている。

 端末となるモバイルWi-Fiルーター「URoad-7000SS」は、通常1万9000円。サービス開始を記念したキャンペーンとして、4月30日までに申し込むと初月の利用料や初期費用、機器代金が無料となる。ただし、3カ月以内に解約すると、機器代金として6300円が請求されるとのことで、もし短期間で解約すると、解約手数料とあわせて1万5900円かかることになる。

 



(関口 聖)

2011/4/1 12:53