ソフトバンク孫氏、個人で100億円+2011年度以後の報酬全額を寄付


ソフトバンク社長 孫 正義氏(2月の決算発表時に撮影)

 ソフトバンクグループは4月3日、東日本大震災の義援金としてグループから10億円の寄付をすると発表した。同時に、ソフトバンク代表取締役の孫 正義氏が個人として100億円、および2011年度から引退するまでのソフトバンクグループ代表としての報酬を全額寄付すると発表した。

 ソフトバンクグループの義援金・支援金は、日本赤十字社や赤い羽根共同募金などを通じて寄付するほか、NPOやボランティア団体などへの早急な支援や、両親を亡くした震災遺児への中長期的な生活と勉学の支援などに役立てる予定。グループでは、今すぐ支援を必要とする被災者へ義援金・支援金を早急に届けられる寄付の方法を検討しているという。

 孫 正義社長の寄付も同じ目的で行われるが、あわせて2011年度から引退までの役員報酬全額を寄付にあてることで、震災遺児およびその他多くの遺児などを長期にわたり支援していく。

 このほか、ソフトバンクグループでは、ヤフー株式会社が3億円を寄付の表明している。また、ヤフーでは運営するYahoo!JAPANサイトで緊急災害募金の受け付けを行っており、4月3日時点で約13億円を集めている。また、ソフトバンクモバイル株式会社では、店頭や携帯電話などで義援金の受付をしており、3月31日までで約1億円を集めている。

 なお、孫社長は米経済誌「Forbes」が3月10日に発表した世界の億万長者番付で113位にランク入りしており、総資産額は81億ドル(1ドル84円換算で約6800億円)と報じられている。

 




(工藤 ひろえ)

2011/4/4 12:06