東日本大震災、4月4日までの状況


 東日本大震災の影響で、携帯電話やPHSが繋がらない、あるいは繋がりにくい状況が続いている。

NTTドコモ

 3月30日に今後の見通しを発表したNTTドコモでは、4月2日13時時点で停波している無線局(基地局に設置される装置)は約570局となっている。このうちFOMAは440局で、地域別に見ると、青森4局、岩手150局、宮城160局、福島110局、関東甲信越7局となる。

 同社では今後の復旧スケジュールを公開しているが、Webサイトで案内している「復旧エリアマップ」でも復旧スケジュールを反映した地図となった。山間部やトンネルなどの損壊で作業が遅れ、5月に復旧する予定となっている59の基地局のうち、15局は既に復旧したとのこと。また福島原発から30km圏内の基地局(68カ所)のうち10カ所も復旧した。

 災害用伝言板サービスへの登録は141万4652件、確認は247万9236件となった。

au

 4月1日11時時点で障害が発生している基地局は202局となった。3月29日までに携帯電話の基地局および固定通信の通信局は約9割回復している。

 現在も停止している設備については、地震や津波で大きな被害を受けたり、立ち入り禁止地域にあったりすることから、復旧には相当の時間が必要とされている。

 利用できないエリアや移動基地局の展開地域などは、同社Webサイトで随時、更新されている。

ソフトバンクモバイル

 4月4日9時半時点で停波している基地局は257局となった。これらの基地局は岩手県、宮城県、福島県の沿岸部に位置するものが多いとのこと。

 基地局復旧状況の推移や臨時基地局の場所なども同社サイトで案内されている。

イー・モバイル

 4日16時時点で停波中の基地局は15局となっている。

 同社では3月31日付けで、復旧したエリア内にある避難所のリストを公開。CSV形式とPDF形式で県別にまとめられたリストとなっている。なお、シミュレーションにより利用可能と見られる場所をまとめたもので、建物内の全ての場所で利用できることは保証されていない。

ウィルコム

 4月1日17時時点で停波している基地局は630局となっている。

 同社Webサイトでは、4月4日より東日本大震災関連の情報をまとめたコーナーを開設。サービス中断局の推移のほか、サービスエリアの状況が一目でわかる地図も公開されている。

UQ

 現在、宮城県内の基地局5局が停波している。3月31日から変化はない。

 



(関口 聖)

2011/4/4 16:38