DTIハイブリッドモバイルプランの速度低下、原因特定し対応完了


 ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は、FOMA網を利用したMVNO型のデータ通信サービス「DTIハイブリッドモバイルプラン」について不具合を公表し、対応が完了したと発表した。

 「DTIハイブリッドモバイルプラン」は、月額2980円でNTTドコモのFOMA網と、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の公衆無線LANサービス「ホットスポット」が利用できるデータ通信サービス。端末レンタル料として月額630円が別途かかる。親会社であるフリービットはMVNOサービスを支援するMVNEとなり、インターネット接続プロバイダー(ISP)各社に対してモバイルデータ通信ソリュションを「YourNet MOBILE」という名称で提供している。「DTIハイブリッドモバイルプラン」は、「YourNet MOBILE」を利用したサービス第1弾となる。通信速度は3Gで下り最大7.2Mbpsとなる。

 4月1日よりサービスが開始された「DTIハイブリッドモバイルプラン」だったが、DTIは4月5日、一部のユーザーにおいて想定した通信速度が出ない問題が確認されたことを明らかにした。同社は緊急対策室を設け対応にあたり、4月6日、発生していた問題が改善したとして対応完了を発表した。

 DTIでは、不具合の原因について、「サービス開始当初、通信サービスに制限をかけずに提供したところ、特定のユーザーが“変わった通信”を行い、その結果一部のユーザーに影響が出た」と説明している。この「変わった通信」の詳細については、明らかにしていない。なお、通信速度の低下の影響範囲は一部のユーザーとしており、ユーザー数などは公表しない方針。

 DTIでは、今回の対応によって、ユーザー向けサービスが特に制限されることはなく、従来通り、帯域制限なしでモバイルデータ通信が利用できるとしている。

 



(津田 啓夢)

2011/4/8 17:48