パイオニア、通信対応のPNDやカーナビなど7モデル発売


 パイオニアは、通信対応ポータブルナビゲーションデバイス(PND)の新商品となるカロッツェリア エアーナビ3モデル「AVIC-T99」「AVIC-T77」「AVIC-T55」を5月下旬に発売する。各モデルはいずれもオープンプライスとなるが、店頭想定価格は「AVIC-T99」が6万円前後、「AVIC-T77」が5万円前後、「AVIC-T55」が4万5000円前後となる。


AVIC-T99、AVIC-T77、AVIC-T55

 発表された3モデルは、自車位置精度を向上させ、渋滞予測データなどが収録されたPND。ディスプレイはそれぞれ、「AVIC-T99」が7V型、「AVIC-T77」が5.8V型、「AVIC-T55」が4.8V型のワイドVGA(800×480ドット)サイズを搭載する。

 地図データは、2014年4月まで毎月更新可能で、microSDカード経由で更新できるほか、年2回の地図の全データ更新を除いて、通信経由でもアップデートできる。地図データは独自の圧縮技術を用いた「L-format」形式で保存される。

 1秒間に5回自車位置を測位する「5Hz測位」に対応し、トンネル内や立体交差点、立体駐車場でもより正確な測位を実現する。また、過去の渋滞情報を分析し、渋滞予測データを用いたルート検索が可能。VICS(AVIC-T99/AVIC-T77)のほかに、カロッツェリアのカーナビユーザー同士で渋滞情報を共有する「スマートループ」もサポートされる。

 通信サービスを利用する場合は、パイオニアモバイルネットワークスグループ(パイオニア販売)と通信サービス契約する必要がある。回線はソフトバンクモバイル網となる。

 電源は車のシガーソケットライターを利用する。各モデルの大きさは、「AVIC-T99」が196.5×105.6×22mm、「AVIC-T77」が178×99×35.8mm、「AVIC-T55」が154.2×95.1×25.8mm。本体には吸盤タイプのモニター取り付け金具が同梱される。

 このほかパイオニアでは、通信カーナビ「カロッツェリア サイバーナビ」シリーズ4モデル「AVICーVH09CS」「AVIC-VH09」「AVIC-ZH09CS」「AVIC-ZH09」についても5月下旬より発売する。車載カメラを使ったAR(拡張現実)スカウターモードなどが搭載されている。

 なお、「AVICーVH09CS」と「AVIC-ZH09CS」にはデータ通信専用モジュールが同梱されており、NTTドコモのFOMA網で通信する。購入から3年間は無料で通信機能が利用できる。

 価格はいずれもオープンプライスとなるが、店頭想定価格は「AVICーVH09CS」が30万円前後、「AVIC-VH09」が25万円前後、「AVIC-ZH09CS」が28万円前後、「AVIC-ZH09」が23万円前後となる。


 

(津田 啓夢)

2011/5/9 12:46