4月の携帯・PHS契約数、ソフトバンク陣営の好調続く


 電気通信事業者協会(TCA)は、2011年4月末時点での携帯電話・PHS契約数を発表した。

 2011年4月の各社の契約純増数は、ソフトバンクモバイルが23万9300万件(ダブルナンバーは600件減)で首位、ドコモが18万8000件(2in1は7900件減)、auが14万100件、イー・モバイル(イー・アクセス)が7万4400件となった。

 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の契約動向をみると、ソフトバンクモバイルの1人勝ちの状況が続いている。ソフトバンクモバイルが5万1400件の転入超過であるのに対し、イー・モバイルが100件、auが2万3000件、ドコモが2万8300件の転出超過となった。

 ソフトバンクグループとなり、昨年発表された新料金プラン以降、好調に推移しているPHSのウィルコムは、今回も全国で純増を記録し、4月は5万5000件の純増となった。無線ブロードバンドサービスを展開するUQコミュニケーションズは9万5800件の純増、累計契約数が90万件を突破した。

 通信方式別では、W-CDMA方式において、ドコモが25万9600件、ソフトバンクが23万9300件、イー・モバイルが7万4400件の純増し、CDMA2000 1X方式のauは14万8800件の純増。「Xi」の名称でサービス展開しているドコモのLTEサービスは1万4200件の純増となった。このほか、ドコモのPDC方式は8万5800件、auのcdmaOne方式は8800件の純減となっている。

 プリペイド契約の端末は、ソフトバンクが1万2300件、イー・モバイルが1200件の純増を記録した一方で、ドコモが1600件、auが4600件の純減となった。

 また、通信対応のデジタルフォトフレームなどの契約数などが含まれる通信モジュール契約については、ソフトバンクモバイルが6万8400件、auが3万1100件、ドコモが1万5500件とそれぞれ純増した。

 インターネット接続サービスでは、iモード/spモードが22万6900件、Yahoo!ケータイが19万3700件、EZweb/ISNETが8万7300件の純増し、イー・モバイルのEMnetは1900件の純減となった。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ188,00058,197,800
KDDI140,10033,139,000
ソフトバンク239,30025,648,000
イー・モバイル74,4003,192,300
総計641,700120,177,100

【第3世代携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ【W-CDMA】259,60057,005,200
au【CDMA2000 1x】148,80033,002,200
ソフトバンク【W-CDMA】239,30025,648,000
イー・モバイル【W-CDMA】74,4003,192,300
総計
115,655,400

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者純増数累計
iモード/spモード226,90050,462,300
EZweb/ISNET87,30027,576,600
Yahoo!ケータイ193,70019,809,100
EMnet-190034,300
総計50,60097,882,300

【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
ウィルコム55,1003,806,900
総計55,1003,806,900

【BWA:加入者数】
事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ95,800902,400

 

 



(津田 啓夢)

2011/5/11 16:38