就活生のスマートフォン率は増加傾向、都市部は利用率高く


 HRソリューションズは、就職活動中の大学4年生と大学院2年生を対象にした「就職活動におけるスマートフォン・携帯利用の実態アンケート調査」の結果を発表した。調査は4月16日~18日にインターネット上で行われ、有効回答数は1000人(男性511人、女性489人)となっている。

 調査を行ったHRソリューションズは、人材採用支援サービスなどを手がけている。同調査によれば、就職活動で、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンの利用率が明らかになっている。フィーチャーフォンは全体の67.3%、スマートフォンは17.2%で、2台持って両方使う人は15.5%となった。2台持ちユーザーを含めたスマートフォン利用率は32.7%で、同社では「昨年11月の調査時は22.7%だった」として、5カ月で10ポイント上昇したとしている。また、スマートフォンの利用率は都市部のほうが高いとのことで、首都圏(1都3県)のスマートフォン利用率は39.7%、東京都だけでは43.3%となった。

 スマートフォンのほうが就職活動に有利かどうか尋ねた設問も用意された。フィーチャーフォンユーザーでは「そう思う」という回答が58.8%、スマートフォンユーザーでは84.1%となった。その理由として、「パソコンサイトの閲覧ができるため」(88.4%)、「外出先から会社説明会への応募・エントリーがしやすい」(76.4%)、「複数のメールアカウントを利用可能」(60%)などが挙げられている。また、スマートフォンの用途としては、「説明会予約」が76.1%、「面接・選考の予約」が71.8%、「情報収集」が69.7%、「TwitterやSNS、掲示板、口コミサイトなどでの情報共有」が44.4%となった。その一方で、Flashなど一部コンテンツをが閲覧できなかったり、スクロールや画面表示の拡大縮小を繰り返すことが不満点に挙げられ、同社では「スマートフォンユーザーを意識したサイト作りが求められている」としている。

 

(関口 聖)

2011/5/12 15:01