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Windows 7とiモードの1台2役を実現したLOOX「F-07C」


 「F-07C」は、パソコン向けOS「Windows 7」を搭載した富士通製のiモード端末。富士通のモバイル向けパソコン「LOOX」シリーズの端末となる。発売時期は6月〜7月の予定。

 F-07Cは、Windowsパソコンとiモード携帯電話が合体したような端末で、それぞれにCPUやストレージがあり、それぞれがほぼ独立して動作しつつ、ディスプレイやキーボードを共有することで、1個の端末としてまとめられている。Windows 7とiモード携帯電話は、側面のキーで画面表示が切り替わり、使い分けることができる。

 画面にWindowsが表示されているときも、iモード端末は独立して動いており、着信やメール受信はバックグラウンドで行われる。逆にiモード端末として利用しているときは、必ずしもWindowsが起動しているわけではなく、Windowsからiモード端末に切り替えた後、しばらくするとWindowsはスリープ状態となる。

 Windows側の機能としては、Windows 7 Home Premium(SP1適用済み32bit日本語正規版)を搭載。CPUには1.2GHzのAtomを搭載するが、実際には600MHzで動作させているという。メインメモリは1GB、ストレージは32GBのフラッシュメモリで、そのうちリカバリ領域に約8.2GBを使っている。Microsoft Office Personal 2010の2年間ライセンス版をプリインストールしている。バッテリー使用時のWindows連続起動時間は約2時間。

 iモード端末側は、通常の富士通製iモード端末と同じくSymbian OSを搭載。機能や使い勝手の面も、キー類以外はほぼ通常の富士通製iモード端末と同等となっている。ただしiモード端末としてのプラットフォームは開発世代が古く、対応サービスやUIデザインなどは、数世代前の富士通製iモード端末相当となっている。

 iモード端末としての操作は、タッチパネルおよびキーボード+トラックボールで行なえる。もともと富士通製iモード端末はタッチパネルのみでの操作に対応していて、F-07Cでもタッチパネルのみで文字入力を含む各種操作が可能。ただし「激速」を謳う最新の富士通製iモード端末ほどのタッチ操作のレスポンスはない。

 Windowsとiモードプラットフォームは独立して動作していて、Windowsとiモードでは互いのタスクやストレージにアクセスすることはできないが、microSDメモリーカードは共有するので、microSDメモリーカードを介してデータのやりとりが行なえる。

 iモード端末としては、iモードの各種サービスに対応。ワンセグを搭載せず、最新端末のみが対応する50MBのiモーションやコンテンツパッケージなどの最新サービスに対応しない以外は、iアプリやiチャネル、iコンシェル、おサイフケータイ、赤外線通信、緊急地震速報(エリアメール)などの機能にも対応している。

 なお、IEEE802.11b/g/nの無線LANにも対応しているが、こちらはWindows環境からしか利用できず、Windows側でも3GとWi-Fiの同時利用はできない。逆に赤外線通信とBluetooth通信はiモード端末側でしか利用できない。

 3G通信機能は、FOMAハイスピード対応で、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbps。Windows側でインターネットを利用しながらも、バックグラウンドでiモードメール受信や着信も可能。Windowsで通信を行なう場合、パケ・ホーダイの上限額はパソコン利用時の価格、つまり1万395円となる。

 端末デザインは横位置でスライドするタイプで、QWERTY配列のキーボードと、トラックボールを装備する。ディスプレイは4.0インチ、1024×600ドットでタッチパネル操作に対応。

 バックカメラは510万画素で、こちらはiモード端末側のみで利用できる。インカメラはiモード端末側では32万画素、Windows側では17万画素で利用できる。メモリカードは32GBまでのmicroSDHCに対応。

 また、別売のUSB・HDMIクレードル(Windows 7環境に対応)が用意される。HDMIケーブルでテレビと接続すれば、テレビがWindowsパソコンのモニター代わりになり、USBでキーボードやマウス、プリンタなどの周辺機器も利用できる。iモード端末側ではHDMIは出力できず、クレードル設置状態でモードを切り替えても、Windowsの画面が出力され続ける。電源を供給しながらの長時間利用を想定しているため、クレードルには冷却用のファンが内蔵されている。

 本体の大きさは125×61×19.8mmで、重さは約218g。ボディカラーはNavy Blackの1種類。iモード端末としての利用時は、連続待受時間は600時間、連続通話時間は370分。



 




(津田 啓夢 / 白根 雅彦)

2011/5/16 12:58