裸眼3D表示に対応した防水ヨコモーション「F-09C」


F-09C RED

 「F-09C」は、裸眼3D表示や防水機能などを搭載した富士通製のFOMA端末。6月発売予定。

 スライドデザインの端末で、スライドが開ききった状態からディスプレイ部が横に回転し、本体がT字型となって横画面表示が可能な「ヨコモーション」に対応する。ディスプレイはタッチ操作対応で、スライドを閉じているとタッチによる操作、開いているときは縦画面と横画面の表示と、それぞれの状態の特長を活かしたUIが搭載されている。

 視差バリア式の3Dディスプレイを搭載していて、裸眼による3D立体視に対応。シングルカメラだが、本体を動かすことで視差のある写真を撮影し、3D立体視用の写真を撮影できる。サイドバイサイド形式の3D動画を再生することも可能で、BeeTVやYouTubeなどで配信されている3D動画も立体視で見ることができるという。3D対応のiアプリなどもプリセットされる。iアプリの3D APIは公開され、サードパーティからも3D対応iアプリを制作することも可能。音響としては、ドルビーモバイルに対応していて、ステレオイヤホン使用時に擬似的なサラウンド音声を楽しめる。

 従来モデルから「激速タッチパネル」を謳っていた高レスポンスのタッチパネル操作も強化されている。ホーム画面にはタッチ操作で自由な位置にウィジェットを配置できる。ウィジェットとしては、時計など以外にも、搭載する温度センサーや湿度センサーの数値を表示するものなどが用意されている。

 ブラウザは、iモードブラウザとiモードフルブラウザ(NetFront製)に加え、タッチ操作に最適化された「スマートブラウザ」を搭載する。スマートブラウザはWebKitをベースに富士通が独自で実装したフルブラウザとなっている。このほか、待受画面に手描きできるメモ機能なども搭載している。日本語入力は、扇形のフリック入力にも対応している。

 カメラには1610万画素のCMOS「Exmor R for Mobile」を搭載。前モデルでもExmorを採用していたが、今回のExmorは裏面照射型になっていて、高感度撮影時のノイズ特性が改善されている。露出の異なる2枚の写真を同時に撮影し、自動で合成するHDR機能も搭載している。画像処理エンジンは、従来通り富士通製の「Milbeaut Mobile」を採用する。シングルカメラだが、本体を動かして視差のある3D写真を撮影することも可能。動画撮影は2Dのみだが、フルHD動画撮影にも対応する。32万画素のインカメラも搭載する。

 ディスプレイは3.5インチの480×854ドット。サブディスプレイは非搭載。通信方式はW-CDMA/GSMに対応し、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsの通信が可能。無線LANはクライアントモードとアクセスポイントモードの両方に対応する。50MBのiモーションやコンテンツパッケージを含む最新のiモードサービスに対応し、おサイフケータイやGPS、Bluetooth、指紋認証といった機能も搭載している。防水仕様には対応するが、防塵仕様にはなっていない。

 大きさは約114×51×15.8(最厚部19.8)mmで、重さは約146g。ボディカラーはRED、BLACK、WHITEの3種類。連続待受時間は720時間、連続通話時間は240分。

F-09C BLACKF-09C WHITE
F-09C ヨコモーション

 




(白根 雅彦/津田 啓夢)

2011/5/16 12:47