使いやすさにこだわったドコモ独自UI「docomo Palette UI」


 NTTドコモは、2011年夏のスマートフォンより、独自のユーザーインターフェイス「docomo Palette UI」を搭載する。

 「docomo Palette UI」は、カスタマイズ性と使いやすさに注力したドコモオリジナルのAndroid端末向けユーザーインターフェイス。素の状態のAndroid端末では、アプリの一覧が整理されているとは言い難く、アプリケーションランチャーなどを利用するなどして、ユーザー側で使い易い環境を整えていく必要がある。

 「docomo Palette UI」では、「最近使ったアプリ」「ドコモサービス」「基本機能」「エンターテイメント」「便利ツール」「おサイフ/ショッピング」「設定」「ダウンロードアプリ」といったように項目が用意され、それぞれアプリがグループ毎に分類されている。項目をタッチするとそのグループにあるアプリが展開される。ピンチイン/ピンチアウト操作で、全てのグループを展開することもできる。

 「docomo Palette UI」は基本的にスマートフォンの入門者を想定したインターフェイスであるが、各項目の名称やカラーなどはカスタマイズ可能で、自分好みにグループ分けすることも可能だ。開発中のUIではあるが、さくさくとした操作感を得られた。

 また、アプリランチャーの部分だけでなく、ホーム画面などに表示されるアイコンなどもタッチしやすいサイズに変更されている。ホーム画面には、発着信履歴のウィジェットといった携帯電話らしい機能も盛り込まれている。

 さらに、「Webページウィジェット」機能に頻繁にアクセスするWebサイトなどを設定しておくことで、ホーム画面からのサイトチェックも行える。

 なお、「docomo Palette UI」は、夏モデルにおいて「MEDIAS WP N-06C」と「AQUOS PHONE f SH-13C」で初期設定されている。「P-07C」や「GALAXY S II SC-02C」では、プリセットされており、初期状態はメーカー独自UIを採用している。

 ドコモでは、冬モデルにおいて「docomo Palette UI」を標準搭載していく。iモード端末においてドコモは、メーカー間の垣根を乗り越えた統一UIを採用してきた。スマートフォンでも同様にドコモとしての統一されたUIを提供していくという。なお、「docomo Palette UI」はメーカーが独自UIなどと共存する形で提供されていく。


 




(津田 啓夢)

2011/5/16 19:52