テンキー搭載のスライド型モデル「AQUOS PHONE IS11SH」


アッシュブラック
ラピスブルー

 「AQUOS PHONE IS11SH」は、スライド型のボディにテンキーを搭載したAndroid 2.3搭載のスマートフォン。6月下旬以降に発売される予定。オープンプライスとなるが、毎月割などを加味した端末価格は3万円台になる見込み。

 「IS11SH」は、スライド型のボディにフィーチャーフォンのようなテンキーを搭載したシャープ製のスマートフォン。一般的なAndroid端末のようにタッチパネルによる操作に加え、文字入力などをテンキーで行える。方向キーも搭載されており、各操作を方向キーで行うことも可能だが、タッチ操作用のユーザーインターフェイスとなるため、方向キーだと選択している場所がわかりくい印象だ。

 KDDIの担当者によれば、初めてスマートフォンを利用するユーザーの中には、ハードウェアキーがないことを不安視するユーザーがいるという。こうしたユーザーにも安心してメールなどのやりとりができるようテンキーを搭載したとのこと。ただし、数字キーと方向キーのレイアウトはフィーチャーフォンのものとは少し異なり、若干変則的なものとなっている。

 スライド操作でTwitterへの投稿機能を起動するといった連携機能も用意されている。メールでは文字をダブルタップすることで装飾したり、「速デコ」で簡単に文章を装飾可能。圏外から復帰すると自動的にメールを再送する機能や、送信予約機能が用意されているほか、通話ではスライド操作で発話・終話も行える。

 端末を閉じて利用すれば、一般的にフルタッチタイプの端末と変わらない。開いた状態でもタッチ操作が行える。ユーザーインターフェイスには、ユーザーインターフェイスはIS03/IS05と同じく、Ocean Observationsのデザインを採用する。

 閉じた状態ではソフトキーで文字入力し、入力中にスライドさせると、ソフトキーが隠れてテンキー入力できるようになる。プリセットの文字入力システムのほか、「simeji」などの日本語入力システムでもソフトキーが隠れる。KDDIではアプリ開発者向けにスライド開閉時のイベント処理や方向キーの扱いについて情報を開示するとしている。

 端末はAndroid 2.3を採用し、チップセットはクアルコム製のMSM8655(Snapdragon)を搭載、クロック周波数は1.4GHzとなる。最新OSと高速なCPUを採用したことで、操作は非常に快適に感じる。内蔵メモリの容量は1.2GB(暫定値)。

 ディスプレイは裸眼立体視がに対応した3D液晶となる。約3.7インチ、960×540ドット、最大26万色表示のNewモバイルASV液晶を搭載し、タッチ操作をサポートしている。

 カメラは約800万画素のCMOSカメラを1つ装備する。端末を水平に移動させて2度撮影することで簡易的ながら3D撮影が行える。2Dで撮影した静止画や動画を3D変換する機能も用意されている。ワンセグやHD動画も3Dで楽しめる。笑顔検出機能やペット検出機能なども用意されている。32GBまでのmicroSDHCカードを利用できる。

 ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信機能といった機能を搭載する。通信速度は下り最大9.2Mbps、上り最大5.5MbpsのWIN HIGH SPEEDに対応しており、グローバルパスポート(CDMA)に対応する。Bluetooth 3.0+EDR、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、6軸センサー、GPSなどが利用できる。

 EZwebのEメール、Cメール、au one Marketをサポート。スマートフォン向けのLISMOの各サービスも利用できる。

 大きさは約56×117×15.5mmで、重さは約148g。連続待受時間は約230時間、連続通話時間は400分。ボディカラーはストロベリーピンク、アクアホワイト、ラピスブルー、アッシュブラックの4色。

ストロベリーピンクアクアホワイト


 




(津田 啓夢/太田 亮三)

2011/5/17 11:05