KDDI、Android関連の開発者向けに支援プログラムを提供


 KDDIは、Androidを中心としたプロダクトやアプリケーションにおいて、グローバルで通用するサービスの開発を支援する「KDDI ∞ Labo」(ムゲンラボ)を開始する。応募期間は5月17日~7月22日。

 「KDDI ∞ Labo」は、新しい企業やエンジニアを対象としたプログラムで、応募者の中から選抜されたメンバーに対し、サービス開発や経営支援のアドバイスを提供するというもの。au one Marketを使ったプロモーションも予定されているほか、企業・エンジニア同士の交流も図られる。

 KDDIグループには、先端技術を研究・開発する組織としてKDDI研究所もあるが、今回の「KDDI ∞ Labo」は、KDDI本体で運営されるもの。Androidの登場で、オープンなプラットフォームが普及する中、革新的なサービスのスタートアップを支援する取り組みとされ、同ラボを通じて世に出るサービスはKDDIだけに提供されるものではなく、国内、あるいは海外での幅広い展開が想定されている。

 発表会場の担当者によれば、既に技術を身につけた人や企業の応募が想定されることから、KDDI側から技術面で新たに伝授できることはないかもしれないとしつつ、KDDIとグーグルの関係、端末メーカーとの関係を元に、KDDIは、そうした企業と応募してきたベンチャー企業・個人事業者とを繋げる橋渡し役になれるとする。また、必要な場合は、KDDIからの出資も行われるとのこと。

 まずは応募者から5チームを選出し、3カ月間のプログラム期間中にβ版サービスを開発する。第一期のプログラムを終えた後、2カ月程度かけて次のチームを募集する。募集期間と実践の期間をあわせ、約半年で1期分となることから、1年間で2期分のチームが巣立っていくことになるとのこと。

 「KDDI ∞ Labo」の開始にあわせ、6月21日には東京・秋葉原にてキックオフイベントも開催される。参加対象者は、「KDDI ∞ Labo」への参加を検討している人となっている。

 



(関口 聖/太田 亮三)

2011/5/17 16:20