ドコモ、「ケータイ送金」に口座機能を追加


 NTTドコモは、電話番号を利用し、ユーザー同士でお金をやりとりできる「ドコモ ケータイ送金」を5月27日にリニューアルし、お金を貯めておける口座機能「ドコモ口座」の提供を開始する。FOMAの携帯電話(フィーチャーフォン)が対象で、スマートフォンには今冬に対応する予定。

 今回のリニューアルにより、従来の方法に加えて、ユーザーそれぞれに用意される「ドコモ口座」を使った送金や受取が可能になる。口座にはお金を貯めることができ、受け取る側であれば、好きなタイミングでまとめて払い出すといった利用が可能になる。

 ドコモ口座には、ATMやインターネットバンキングから事前に入金でき、1カ月につき合計20万円までの送金が行える。ドコモ口座に入れられるお金は最大で50万円。

 送金時の手数料は、3万円未満が1回105円、3万円以上が1回210円。

 ドコモ口座にお金を受け取る際の手数料は無料。ドコモ口座に貯めたお金を銀行口座に振り込む際は、みずほ銀行なら1回105円、それ以外の銀行なら1回210円の手数料が必要。2012年3月31日までは、毎月1回目の手数料は無料。ドコモ口座から携帯電話料金に充当する場合、手数料は無料。

リニューアル後の利用イメージ

 

 今回の取り組みは、ドコモが5月18日付けで資金移動業者として登録を受けたことから実施されるもの。資金決済法により、資金移動業者として登録を受けた事業会社は、100万円以下の少額為替取引が認められる。

 「ドコモ ケータイ送金」は、2011年の冬をめどにスマートフォンに対応する予定。今後は企業から個人への送金にも対応する予定で、キャッシュバック送金などで活用できるようになる。また、ネットショッピングでの支払いなど、さまざまなサービスへの利用も検討されている。

 




(太田 亮三)

2011/5/19 16:36