東京の地下鉄、WiMAXサービスが利用可能に


 東京都交通局は、UQコミュニケーションズと、都営地下鉄内でWiMAXのサービスエリアを整備することで、基本合意に達したと発表した。一方、東京メトロについてもUQと協議が進められている。

 今回の合意は、都営地下鉄の駅、トンネル内において、UQネットワークのモバイルWiMAXネットワークを張り巡らし、サービスエリア化するというもの。東京都交通局では「都営地下鉄車内でもスマートフォン、ノートパソコンなどでEメールやインターネット接続が利用できるようになる」としている。

 東京都交通局の発表文には「Wi-Fiルーター等」とされているが、これはWiMAX対応のモバイルWi-Fiルーターのことを指しているという。詳細は今後とのことで、UQコミュニケーションズによれば、今回の合意を持って、詳細を詰めるべく協議が開始された。都営地下鉄の駅構内は、現在も同社のWi-Fiサービスである「UQ Wi-Fi」のスポットが充実しているとのことだが、今回の合意に基づき工事が行われれば、駅内やトンネルでWiMAXによる通信が利用できるようになる。

 都営地下鉄のうち、浅草線、三田線、新宿線、大江戸線で利用可能になる予定。ただし、押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅は対象外。2011年度末からのサービス開始が予定されている。

 また、UQコミュニケーションズでは、東京メトロとも同様の内容で合意に達しているとコメント。東京メトロでは、「今年2月末にUQとの間で基本合意に達しており、協議を開始している」としている。

 



(関口 聖)

2011/5/19 19:34