交通ICカードの相互利用は2013年春開始、モバイルSuicaも


 全国で提供されている交通系ICカードについて、18日、サービスを提供する各社および協議会は、2013年春より相互利用できるようにすると発表した。

 今回の相互利用サービスは、地域や事業者別に提供されている交通系ICカードについて、ユーザーが普段使っているICカードを出張先や旅行で訪れた場所でも使えるようにするもの。昨年12月に検討を開始することがアナウンスされていたが、今回、合意に達し、サービス開始に向け進められることになった。

 参画するサービスは、JR北海道の「Kitaca」、パスモ(首都圏の私鉄・バス)の「PASMO」、JR東日本の「Suica」、名古屋交通開発機構/エムアイシーの「manaca」、JR東海の「TOICA」、スルッとKANSAIの「PiTaPa」、JR西日本の「ICOCA」、福岡市交通局の「はやかけん」、ニモカ(西鉄子会社)の「nimoca」、JR九州の「SUGOCA」となる。おサイフケータイで利用できる「モバイルSuica」については、Suicaと同等となり、相互利用の対象に含まれる。

 このほか、「モバイルSuica」では、スマートフォン向けサービスが2011年度上期、夏頃の提供予定と案内されているが、JR東日本では「検討を進めているが、現時点で、新たに公表できる内容はない」としている。

 

(関口 聖)

2011/5/20 13:09