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スマートフォン利用者を3世代に分類、各グループの分析レポート


 博報堂DYグループのスマートデバイス・ビジネスセンターは、スマートフォンユーザーの調査レポートを公開した。最初に購入したスマートフォンによってユーザーを3グループに分け、各グループの生活・消費意識などを分析している。

 調査は2月15日〜17日かけて全国で実施し、スマートフォンを利用する10〜60代の男女515人から回答を得た。また、東日本大震災後、東京/神奈川/埼玉/千葉の1都3県で追加調査を実施。こちらは10〜60代の男女309人から回答を得た。いずれもインターネットを利用したアンケート調査となる。

 なお、スマートデバイス・ビジネスセンターでは、年齢世代毎の割り付けを実施していない。このため、性別や年齢構成、居住地、世帯年収などの分布はインターネット調査パネルの影響を受ける可能性があるとしている。調査結果は絶対値ではなく、相対比較によるものとなっている。



第一世代

 調査では、最初に購入したスマートフォンの種類によって「第一世代」「第二世代」「第三世代」にユーザーをグループ分けしている。

 第一世代は、iPhone 3G/3GSを最初に購入したユーザーで、スマートフォンを従来型携帯電話とは全く別のデバイスとして購入し、アプリや音楽再生、スケジュール管理といったスマートフォンならでは機能を幅広く活用するユーザー層としている。第一世代にとって、スマートフォンは「最先端デジタルアイテム」となる。アンケート回答者の構成比としては40.8%を占める。

 男女比は、男性76.7%に対して、女性23.3%と男性の割合が高い。平均年齢は39.6歳と3グループ中最も高く、平均世帯年収も668万円でトップ。ユーザーは全国に広がっている。スマートフォンの購入動機は、アップルのブランドを重視し、ファッションや外見はあまり重視しない。計画的に買い物をする傾向にあるとしている。

第二世代

 第二世代は、iPhone 4を最初に購入したユーザーとなる。この世代は、第一世代と同様にスマートフォンを従来型携帯電話とは全く別物として購入し、ネットやSNS、写真などをより活発に使っているという。また、ファッションへの感心が高く、生活を積極的にエンジョイしていくのもこのユーザー層の特徴としている。第二世代にとって、スマートフォンは「最新トレンドファッション」となる。アンケート回答者の構成比は31.2%を占める。

 男女比は、男性61.2%に対して、女性38.8%で、平均年齢は34.8歳。3グループ中最も女性の割合が多く、平均年齢も若い。平均世帯年収は562万円で、ほか2グループと100万円以上の開きがある。都市部の居住者が比較的に多い。スマートフォンの購入動機は、ネットの使いやすさや使えるアプリの種類を重視し、このためネットの閲覧や検索、SNS、写真撮影や閲覧に活発に活用する傾向にあるとしている。生活・消費意識は、ファッションや外見を重視し、楽しく面白いことに積極的にで、買い物上手としている。

第三世代

 最後に第三世代は、Android端末を最初に購入したユーザーで、従来型携帯電話の機能を重視してスマートフォンを購入した層としている。通話やメールなどの従来型携帯電話でもできることを中心に捉えており、この層にとってスマートフォンは「進化した従来型携帯」となる。アンケート回答者の構成比は28%。

 男女比は、男性65%に対して女性35.2%。平均年齢は37.2歳で、平均世帯年収は663万円となる。居住地は全国に広がる。スマートフォンの購入は、従来型携帯電話の機能を重視する傾向にあり、ネット閲覧や検索に加えて、ワンセグ視聴やおサイフケータイ、赤外線通信機能などを活用している。メールや通話のやりとりも頻繁な層となる。生活・消費意識は、プライベートよりも仕事を重視し、新製品はすぐ試し、衝動買いもする傾向にある。

震災後のスマートフォン利用

 スマートフォン購入時最重要ポイントは、第一世代がアップルからの新製品であることを重視する一方で、第二世代はネットの使いやすさやアプリの種類などを重視する傾向にある結果となった。第三世代はおサイフケータイやワンセグ、赤外線機能といった従来型携帯電話の機能を重視する回答が突出する結果となった。

 よく使う機能に関する設問では、第一世代が、スマートフォンならではの機能を幅広く利用している結果となり、スマートデバイス・ビジネスセンターでは「単なる電話を超えて、デジタルアイテムとして使いこなすものになっている」と分析している。第二世代については、ネットやSNSの活用がほかのグループよりも高いため、「活発な人間関係の中でスマートフォンを活用している」としている。また、第二世代は、楽しい生活を送るためのファッションアイテムの1つとして捉えている傾向にあるという。

 このほか、首都圏における震災前後のスマートフォンの使い方では、第一世代でSNSの利用率が飛躍的に高まり、第二世代では通話といた携帯電話らしい使い方が増加した。第三世代では、ニュースをチェックするといったスマートフォン的な利用と、通話やワンセグ視聴といった従来型携帯電話の両方が広がったという。

 

(津田 啓夢)

2011/5/24 16:56