ドコモ、ワイドスターII利用の簡易公衆電話サービス


 NTTドコモは、衛星電話サービス「ワイドスターII」を利用した「簡易公衆電話サービス」を6月1日より提供する。契約オーナーは通話料金に割増率が設定できる。

 簡易公衆電話サービスは、ワイドスターIIを通信回線として利用する公衆電話サービス。FOMAのエリア外となる海上や山岳部での利用を想定したもので、船舶や山小屋施設のオーナー、地方自治体が契約者(オーナー)となって公衆電話を設置する。

 船舶の乗客や山小屋の利用者といったエンドユーザーは、この簡易公衆電話サービスを利用して有料で衛星携帯電話サービスが利用できる。オーナーは通常の通話料金に上乗せする形で割増率が設定できる。割増率は最大200%まで5%刻みで設定可能。有料通話モードのほか、通話毎の決済が不要な通常通話モードも用意されている。決済手段として、100円硬貨および電子マネー「Edy」が利用できる。

 なお、ワイドスターIIの料金プランは、「タイプM」が月額5145円(無料通信1050円)で、通話料が94.5円/30秒、「タイプL」が月額1万5750円(無料通信2100円)で、通話料が47.25円/30秒などとなる。サービス利用料は月額1万5225円。

 端末の大きさは、約329×420×302mmとなる。音声通話以外の機能は搭載されない。

 なお、簡易公衆電話サービスの提供に伴って、現在クレジットカードやテレホンカードで運用されている衛星公衆電話サービスは終了する。クレジットカードホンが2012年度下期、テレホンカードホンが2014年上期に終了する予定。

【追記:2011/10/27】
 発表当初、端末の大きさは「約250×272×420mm」と発表されておりましたが、10月27日付で「約329×420×302mm」に訂正されました。

 




(津田 啓夢)

2011/5/26 18:14