「携帯各社のSMS相互接続」、6月1日に発表か


 2009年9月より進められてきた携帯電話各社のSMS相互接続について、サービス開始が6月1日中にも発表される見通しであることがわかった。5月31日夜、ソフトバンクモバイル取締役専務執行役員 兼 CTOの宮川 潤一氏がインターネットサービスの「Twitter」上で明らかにした。

 SMS(Short Message Service)は、携帯電話間で短い文章をやり取りできるサービス。もともとGSM方式の携帯電話向けのサービスとして導入され、海外で広く利用されてきたが、日本では各キャリアが拡充したメールサービスが広く普及してきたこともあり、SMSについては他キャリアユーザーとやり取りできない状況が続いていた。その後2009年9月より、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの5社により、事業社間接続に向けた協議が開始された。実現すれば、SMSを使うユーザーにとっては他社ユーザーとやり取りしやすくなる一方、料金体系などの変化があれば、注意する必要もある。

 その協議の成果となる、各社間のSMS相互接続サービスについては、開始時期などは未定となっていたが、5月31日夜、ソフトバンクモバイルの宮川氏がTwitter上で、他のユーザーに答える形で開始時期を明言。そのツイートは、数時間して消去され、同氏は「明日正式発表です」とあらためて投稿している。

 NTTドコモやKDDIでは、現時点ではコメントできないとしている。ソフトバンクモバイルでは、社内でTwitter利用に関するマニュアルを策定しており、日頃から徹底するようにしているものの、今回の件を受けて、役員を含めて、あらためてこれまでの方針を遵守する必要があるとしている。

 



(関口 聖)

2011/6/1 12:18