紀伊國屋、ソニー、パナソニック、楽天の4社、電子書籍で協力


 紀伊國屋書店、ソニー、パナソニック、楽天の4社は、日本における電子書籍サービスで、コンテンツの流通環境などで協力すべく、具体的な取り組みについて検討することで合意した。

 これまで、紀伊國屋書店ではAndroidなどで利用できる電子書籍ストア、ソニーでは電子書籍端末「Reader」や電子書籍ストアサービスを展開している。またパナソニックは「ビエラ・タブレット」を開発中で、電子書籍との連携も視野に入っているほか、楽天はネット書店サービスを展開している。

 4社の発表によれば、2011年後半から4社提供のサービスや端末については、相互接続できる環境を実現させる。これにより、ユーザーが好みの電子書籍端末から、どのストアにアクセスしてもコンテンツを購入できるようになると見られ、企業の垣根を越えたサービスの実現が期待される。さらに、どのストアで購入しても、ユーザー自身が一元的に管理できることも目標の1つで、リアル書店やネット書店、電子書籍ストアの売れ筋ランキングを確認できるポータルサイトの開設も検討される。

 出版各社への協力も打診するほか、KDDIやソニーらが設立したブックリスタなどとの連携も検討される。具体的な取り組み内容は、今後、各社から発表されるという

 



(関口 聖)

2011/6/13 18:13