ドコモ、接続料返還を求めるソフトバンクと協議


 NTTドコモは、ソフトバンクモバイルからのあっせん申請に対して、電気通信事業紛争処理委員会に対して、申請を応諾し合意形成に向けて協議すると発表した。

 ソフトバンクモバイルは、6月9日、2009年度以前の接続料(アクセスチャージ)について、ドコモが営業費用を盛り込んでいたことを指摘し、その返還を求めて紛争処理委員会にあっせん申請を行っていた。今回、ドコモ側がこれに応じた。

 なお、NTTドコモは、5月18日、ソフトバンクモバイルに対して、あっせん申請しており、6月9日にソフトバンク側が応じている。こちらは、NTTドコモ側にソフトバンクの接続料設定情報の開示を求めたもの。ソフトバンク側はドコモへの開示は拒否したが、紛争処理委員会に対しては情報を開示して判断を仰いでいる。

 紛争処理委員会へのあっせん申請は、同委員会の立ち会いの下、両社の合意形成を目的として協議するもの。紛争処理の段階としては穏便な手法となる。委員会側が判断を下すものではなく、協議にも拘束力は伴わない。

 




(津田 啓夢)

2011/6/24 16:19