ドコモ、海外送金サービスを7月7日スタート


 NTTドコモは、海外送金サービス「docomo Money Transfer」を7月7日より開始する。日本から送金して、フィリピン、ブラジル、韓国、中国の提携金融機関などで受け取れる。

 「docomo Money Transfer」は、日本から海外へ送金できるサービス。ドコモの「ドコモ ケータイ送金」の基盤と、マイクロファイナンスインターナショナル(MFIC)の技術を利用して実現させた。ドコモの携帯電話で利用できる「ドコモ口座」に入金して送金手続きを行い、受け取る人にパスワードを伝えれば、送金先の提携金融機関の口座、窓口で受領できる。フィリピンであれば、現地通信事業者のSmart Communicationsの電子マネー口座で受け取ることもでき、国際間のケータイ送金が実現する。

 送金上限額は、1日あたり45万円、1カ月あたり50万円で、最低送金額は1回7000円。送金手数料は1回1000円で、上限額・最低送金額に含まれる。利用できるのは、20歳以上の個人のFOMAユーザー(要iモード契約)で、iモードか電話で申込書を請求し、必要事項を記載して本人確認書類を送る必要がある。ドコモ口座への入金は、ペイジー対応の銀行ATMかモバイルバンキング、インターネットバンキングを通じて行う。日本時間で6時~翌3時まで送金できる。米ドルか現地通貨で送金でき、開始当初は、フィリピンとブラジルは現地通貨で、韓国と中国は米ドルで送金する。

 マネー・ロンダリング(資金洗浄)などを防止するため、フィルタリングやモニタリングシステムが導入される。ドコモでは、ユーザーの国籍情報を取得していないため、同社ユーザーの中でどの程度外国人が存在するか不明としながらも、国内の外国人登録人口の8割を占める4カ国を対象にサービスを開始することとし、在日外国人や海外滞在中の家族がいる日本人の利用を見込む。スマートフォン向けサービス今後開発が進められる。

 




(関口 聖)

2011/6/27 17:46