世界のモバイル決済、2015年には25億人が利用へ


 英ジュニパーリサーチ(Juniper Research)は、モバイル決済に関する調査レポートを発表した。2015年に向けた市場動向が予測されている。

 同調査では、モバイル決済を利用するユーザーは2015年に25億人に達すると予想する。2011年時点では18億人が利用とされていることから、今後40%成長するとの見通しとなる。今後の拡大には、鉄道やエンターテイメントのチケットが重要視される一方、新たなサービスの開発も指摘されている。また、同調査では、請求書などを使った詐欺の増加も警告している。

 2015年の動向を地域別に見ると、極東および中国が最大の市場となり、全体の30%近くに利用されると見られている。インド周辺(インド亜大陸)ではユーザーが4億人に達すると見られている。

 同社が販売するレポートでは、世界の17の決済サービスを比較。デジタルコンテンツ、あるいは物販に利用されるモバイル決済について各社の戦略を紐解きながら、取引額や市場規模についても触れている。

 

(関口 聖)

2011/6/29 13:02