総務省、「周波数再編アクションプラン(案)」に意見募集


 総務省は、周波数の再編に向けた取り組みをまとめた「周波数再編アクションプラン」の見直し案を公開し、7月30日~8月29日にかけて広く意見募集を実施する。

 「周波数再編アクションプラン」は、総務省が計画している周波数再編の取り組みを具体的に示すための資料で、2004年度から毎年改定しながら公表されている。今年7月、地上テレビ放送がデジタルに移行し、800MHz帯の携帯無線通信の再編によって700/900MHz帯の周波数が生まれる。

 総務省では、2010年11月に「ワイヤレスブロードバンドの実現に向けた周波数再編アクションプラン」をまとめ、700MHz帯を2015年に、900MHz帯を2012年に、それぞれ携帯電話事業の参入が可能となるように、既存無線システムの周波数移行などの再編を図る方針を示している。

 「周波数再編アクションプラン(案)」では、1.7GHz帯の携帯電話向け周波数について、2012年中に10MHz幅を確保できるよう調整すること、2GHz帯の携帯無線周波数について、現行の15MHz幅×2から20MHz幅×2へ拡大するため、2012年5月31日までにPHS制御用周波数の移行を進めること、2GHz帯において、地上携帯電話と衛星携帯電話が同一周波数で運用できるよう研究開発を進めること、同帯域においてTDD方式導入に向けた技術検討を行うことなどが記されている。

 

(津田 啓夢)

2011/7/29 16:10