au、国際通話無料分付き「1時~21時の国内通話も無料」の新プラン


 KDDIと沖縄セルラーは、国際電話の無料通話分を含み、au同士の国内通話料(1時~21時)が無料となる新料金プラン「プランWシンプル」「プランW」を9月1日より提供する。国際電話をよく利用するユーザーに向けたプランとなる。

 今回発表された「プランWシンプル」「プランW」は、auのプランでは初めて、国際電話の通話料を対象にした、無料通話分を含む料金プラン。家族が海外に滞在していたり、ビジネスで海外とやり取りしたりするなど、よく国際電話をかけるユーザーに向けたプランと位置付けられている。端末購入時に割賦を選択できる「シンプルコース」用の料金プランが「プランWシンプル」で、2年契約で端末価格の一部をauが負担する「フルサポートコース」用の料金プランが「プランW」となる。

 基本利用料は、「プランWシンプル」が月額4960円、「プランW」が6640円。2年契約の「誰でも割」を契約すると、それぞれ料金は半額になり、たとえば「プランWシンプル」は月額2480円で利用できる。パケット通信も頻繁に行う場合は、別途、「ダブル定額」などの定額サービスを契約する必要がある。

料金一覧(au資料より引用)

 「プランWシンプル」「プランW」の料金には、国際電話対象の無料通話分2480円が含まれる。日本から海外宛、あるいは海外滞在中(ローミング中)の通話料・通信料に対して適用できる。ただし、「ダブル定額」などを契約していると、「海外ダブル定額」の対象となるため、海外でのパケット通信料は無料通話分が適用されない。さらに、使い切れなかったとしても家族間などで分け合ったり、翌月以降へ繰り越したりすることはできない。

 新プランの無料通話分は、国内での通話・通信には適用されない。一方、日本で働く外国人はコミュニティを形成し、携帯電話も同じキャリアを選択する傾向があるとのことで、au同士の通話については、auの料金プランとして初めて、1時~21時が無料となった。21時~翌1時までの通話、あるいは他の電話への通話は30秒21円となる。さらにCメール(SMS)送信料も同じくauの料金プランでは初めて無料(受信は他プランと同じく無料)と設定されている。au以外の携帯電話宛のCメール送信料は1回3.15円。このほか、テレビ電話通話料は30秒37.9円。現在無料の「Skype|au」については、今年12月以降、ISフラットなしでも月額利用料は不要とのこと。

 なお、国際電話割引サービスの「001国際モバイルトーク」などを契約し、その上で「001+010+国番号+相手先番号」と電話すると、その割引サービスが適用され、無料通話分は適用されない。

 このほか9月1日より、auの携帯電話から「010」を付けた国際電話サービスも利用できるようになる。これまで、auの携帯電話からは「001+010+国番号+相手先番号」だったが、9月1日からは、その操作方法に加え「010+国番号+相手先番号」という操作でも海外へ電話できる。

 

(関口 聖)

2011/8/4 15:49