「防災週間」で災害用伝言板の体験利用、auは画面刷新


 携帯電話・PHS各社は、防災週間にあわせ、大規模災害時に運用される災害用伝言板サービスの体験版の提供を開始した。

 災害用伝言板サービスは、パケット通信を利用して、携帯電話から安否情報を登録できるサービス。かつては携帯電話会社別に運用されていたが、2010年3月より全社一括検索機能が導入されている。例年、防災週間や防災とボランティア週間、正月三が日、あるいは毎月1日/15日に体験サービスが提供されており、今年も防災週間にあわせて、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル(イー・アクセス)、ウィルコムでは8月30日~9月5日に災害用伝言板の体験サービスを提供する。

 一方、NTTドコモでは、7月1日より体験サービスを提供中。10月1日まで利用できる予定で、さらに8月24日からはメッセージRで、体験サービスの周知を図る。

 KDDIでは、8月13日~11月15日にかけて体験サービスを提供している。さらに8月30日からは災害用伝言板の表示を改善し、「登録」「確認」ボタンを大きくして、選択しやすくした。また他社の携帯電話やパソコンから検索する際には、電話番号入力画面が最初に表示されるようになった。

 災害時は、緊急通話が優先されること、通話しようとする傾向が急激に高まることから、音声通話はある程度規制され繋がりにくくなる一方、パケット通信は、音声通話よりも繋がりやすい。今年3月の東日本大震災でも多く利用され、総務省でも災害時は通話を避けて災害用伝言サービスを利用するよう呼び掛けている。これを期に、家族や友人とともに使い方を確認したい。

auの災害用伝言板の画面改善(従来型の携帯電話)
auの災害用伝言板の画面改善(スマートフォン)

 




(関口 聖)

2011/8/30 16:00