ソニー、Androidタブレット2シリーズ4製品を発表


Sシリーズ(左)とPシリーズ(右)

 ソニーは、Android 3.xを搭載したタブレット端末「Sony Tablet」2シリーズを発表した。9.4インチディスプレイを装備した「Sシリーズ」3製品と、5.5インチディスプレイを2つ装備した「Pシリーズ」1製品のラインナップとなる。

SシリーズPシリーズ

 Sシリーズは、9.4インチ、1280×800ドットのディスプレイを搭載するモデル。Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)のみの対応でストレージ容量が16GBの「SGPT111JP/S」、同じくWi-Fiのみの対応でストレージ容量32GBの「SGPT112JP/S」、Wi-Fiと3Gに対応し、ストレージ容量16GBの「SGPT113JP/S」の3種類が用意される。大きさは241.2×10.1(最厚部20.6)×174.3mm、重さはWi-Fiモデルが598g、3G対応モデルが625g。USB 2.0対応のMicro-ABコネクター、SDカードスロットを装備し、赤外線通信ポートも用意されている。

 Wi-Fiモデルの駆動時間は、スタンバイ時で430時間、音楽再生時で31時間、ビデオ再生時で6時間、Web閲覧時で6.2時間。3G対応モデルの駆動時間は、スタンバイ時で400時間、音楽再生時で31時間、ビデオ再生時で6時間、Wi-Fi使用のWeb閲覧時で6.2時間、3G使用のWeb閲覧時で4.5時間。

 一方、Pシリーズの「SGPT211JP/S」は、5.5インチ、1024×480ドットのディスプレイを2枚装備したモデル。折りたたんでコンパクトな状態で持ち運べる。こちらはWi-Fiと3Gに対応し、ストレージ容量4GBの1種類のみとなる。開いた時の大きさは180×14×158mm、閉じた時の大きさは180×26×79mm、重さは372g。こちらのカードスロットはmicroSD対応となり、赤外線通信には非対応。USBポートもMicro-Bとなる。

 駆動時間は、スタンバイ時で120時間、音楽再生時で16.8時間、ビデオ再生時で6.5時間、Wi-Fi使用のWeb閲覧時で6.1時間、3G使用のWeb閲覧時で4.6時間。

 発売時期は、「SGPT111JP/S」と「SGPT112JP/S」が9月17日で、販売価格はそれぞれ4万5000円、5万3000円程度になる見込み。「SGPT113JP/S」と「SGPT211JP/S」については10月下旬に発売される予定で、価格は未定。

 大まかなスペックは両シリーズで共通化されており、CPUは1GHzのNVIDIA Tegra 2、メインカメラが511万画素、インカメラが30万画素、Bluetooth 2.1+EDR対応となっている。ただし、搭載OSのバージョンについては、先行して発売されるSシリーズのWi-Fiモデル2製品が3.1、後発の3G対応の2製品が3.2となる。同社では、OSのアップデートについて、積極的に検討するとしている。

 ソフトウェアの面では、Webブラウザに改良が加えられており、JavaScriptなどの表示に時間がかかる処理を後回しにし、表示できるコンテンツから順に表示することでWebページのロード時の快適性を高めた「クイック・ビュー」機能を搭載。全ての要素を表示し終えるまでの時間は変わらないが、同社では、3G回線利用時など、通信速度が遅い場合には心理的な効果が大きいとしている。

 さらに、同社オリジナルのアプリランチャーが用意され、目的のアプリを探しやすくカスタマイズできるようになっているほか、独自開発のソフトウェアキーボードも搭載。Pシリーズ向けには、2画面に最適化したメールアプリやカレンダーアプリも用意されている。

 また、ソニーグループが展開する各種コンテンツ配信サービスにも対応。動画配信サービス「Video Unlimited」、電子書籍配信サービス「Reader Store」、初代プレイステーションのタイトルが楽しめるゲーム配信サービス「PlayStation Store」といったサービスが利用できる。

 ゲームについては、「みんなのGOLF2」と「Pinball Heroes」をプリインストール。操作しやすいよう、コントロールボタンの位置やサイズを自由にカスタマイズできるようにもなっている。

 AV関連では、赤外線通信対応のSシリーズについては、各社のテレビやレコーダーを操作できるリモコン機能を用意。学習リモコンとしても利用できる。また、両シリーズともにDLNAに対応しており、著作権保護がかかってないコンテンツであれば、各種AV機器と連携して楽しめるようになっている。同社では、DTCP-IP対応についても検討しているという。

 このほか、各種アクセサリーも用意される。Sシリーズ向けには、充電機能を備えたクレードル(約4000円)や本革キャリングケース(約1万円)、キャリングカバー(約6000円~1万円)などが用意される。Pシリーズ向けには、リチャージャブルバッテリーパック(約7000円)、本革キャリングケース(約1万円)、キャリングポーチ(約4000円)、着せ替えカバー(約6000円)などが用意される。両シリーズ共通のアクセサリーとしては、Bluetoothキーボード(約7000円)も提供される。

Sシリーズ向けのクレードルとBluetoothキーボードBluetoothキーボードは英語配列のみとなる
本体を立てかけられるキャリングカバーPシリーズはカバーの着せ替えも可能



(湯野 康隆)

2011/9/1 10:00