国内2社のゲーム開発環境が「Tegra」に対応


 エヌビディアは、シリコンスタジオ、プレミアムエージェンシーの国内2社が、「Tegra」向けの移植およびゲーム開発環境の提供を開始すると発表した。

 エヌビディアは現在、Android 3.x搭載のタブレット型端末などに、デュアルコアCPUやGPUを搭載したチップ「Tegra 2」を供給している。これらの端末では、家庭用ゲーム機に迫る高品質なグラフィックス処理や物理演算を行えるのが特徴になっている。

 シリコンスタジオでは、リアルタイムシェーディングのグラフィックスミドルウェア「DAIKOKU」、レンダリング画像にポストエフェクト機能を提供するミドルウェア「YEBISU」において、「Tegra」をサポート。オールインワンゲームエンジンの「OROCHI」も今冬に「Tegra」に対応する予定。同社は「家庭用ゲーム機向けに作られたゲームと同等のグラフィックスをTegra搭載タブレットやスマートフォンでも実現できる」としている。

 プレミアムエージェンシーでは、クロスプラットフォームゲームエンジン「千鳥」において「Tegra」のサポートを進めており、千鳥用3Dエフェクトツール「PET」のマルチスレッド化、「葵」ライブラリのシェーダー機能を実装。物理演算エンジン「PhysX」の実装も確認済みとしている。同社では、「今後のモバイル環境でこれらが利用できるようになると、Tegra対応端末は間違いなく次世代ゲームマーケットの一翼を担うようになる」とコメントしている。

 




(太田 亮三)

2011/9/6 15:00