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ドコモがCEATEC展示ブースの説明会、初出展の内容を解説


 NTTドコモは、10月4日から千葉県の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2011」の展示内容を発表した。最新のXi端末やサービスをはじめ、研究開発中の技術についても、体験型のデモンストレーションなどが用意される。

 同社の主な出展内容は「Xi」「呼気計測によるダイエット支援」「超速充電バッテリー」「着せ替えセンサジャケット」「環境センサーネットワーク」など。このほかにも、スマートフォン・タブレットの新製品として、「Xperia PLAY SO-01D」、「Sony Tablet S」「Sony Tablet P」の展示を行うほか、「PlayStation Vita」向けのデータ通信専用プリペイドプランの紹介も行う。

 また、海外旅行パッケージ、Twitter連携サービス、電子書籍、直感型情報提示アプリ、画像・動画認識技術を組み合わせた自動整理・閲覧サービス、ドコモ ドライブネット、学習支援サービス、食品画像解析技術、ドコモホームエネルギーマネージメント、サイクルシェアリング、モバイル空間統計などが展示される予定。9月21日からは特設Webサイトがオープンし、ドコモブースの内容が紹介されている。

 9月21日に開催された記者向けの説明会では、研究開発分野で初出展となる「呼気計測によるダイエット支援」「超速充電バッテリー」「着せ替えセンサジャケット」「環境センサーネットワーク」「食品画像解析技術」「モバイル空間統計」の6つについて解説が行われた。「環境センサーネットワーク」以外は研究開発中の技術やサービスとなっている。

呼気計測によるダイエット支援

 「呼気計測によるダイエット支援」は、小型の計測装置で呼気に含まれるアセトンを検知し、計測したデータを無線でスマートフォンに送信、現在の状態を表示したり、サーバーに送信してデータを蓄積・解析するというもの。従来は6kg程度あったというガス分析装置を125gにまで小型・軽量化したのが特徴。装置自体はエタノール(アルコール)の検知も可能になっている。

 呼気アセトン濃度は脂肪の燃焼に関連した指標として利用される。空腹になると濃度が上がり、運動などにより脂肪が燃焼されやすい状態になるという。デモでは、実際にスマートフォンの表示に従って呼気を吹き込むと、アセトン濃度が表示され、(自覚の有無にかかわらず)空腹かどうかが分かる。また、脂肪燃焼メーターも表示され、運動を推奨するといった内容になっていた。説明員によれば、1日のうちで脂肪が燃焼されやすい時間帯があり、個人により異なるとのことで、データを蓄積・解析することで、自分にあった運動のタイミングなども分かるようになるという。実際の利用シーンとしては、個人での利用のほか、スポーツジムや医療機関での利用が想定されている。


開発中のガス分析装置は小型で軽量 スマートフォンのアプリで計測結果を表示。筆者が試すと、昼食後のためアセトン濃度が低く、空腹度は低いと判定された
さらに、アセトン濃度が低いため、脂肪が燃えてないと表示された…… 呼気測定中の様子
小型化した呼気アセトン濃度測定装置を開発

 

超速充電バッテリー

 「超速(ちょうはや)充電バッテリー」は、約10分程度で満充電となるバッテリージャケット(外部バッテリー)を提案するというもの。新たに開発されているのは、5A〜10Aという、従来の内蔵バッテリーの10倍〜20倍の電流の入力にも対応するバッテリー。電極材料を変更することで、大きな電流で充電しても発熱しにくく、スムーズに充電できるという。その分、密度はやや下がっているとのことで、現在のスマートフォンに搭載されているようなバッテリーよりやや大きくなってしまうのが課題としていた。また、充電端子は、ノートパソコンなどで使われているような丸型の端子になるという。

 まずは「バッテリージャケット」のような周辺機器として開発し、10分程度といった短い時間でバッテリーを満充電にし、その後、バッテリージャケットから端末に電源を供給するといった利用を提案している。

 デモでは、端末に装着したバッテリージャケットに、開発中のバッテリーを内蔵。約5Aの入力で充電する様子を披露していた。一般的なスマートフォンは、microUSBの規格などもあって、約0.5A(500mA)程度で充電される。このため、デモの状態でも従来の10分の1程度の時間で満充電まで行える様子が確認できた。


超速充電バッテリー 左が開発中のバッテリージャケットを装着したスマートフォンで、約5Aで充電中。電源はコンセントから取れる。右は従来の充電方法で、約0.5A。

 

着せ替えセンサジャケット

 「着せ替えセンサジャケット」は、スマートフォンの背面に装着するジャケットにセンサーを搭載し、アプリと連携してさまざまな利用に対応するというもの。口臭、アルコール、UVチェッカーに対応した「女性向けジャケット」、放射線センサーを搭載した「災害対策ジャケット」、体脂肪計を備えた「健康管理ジャケット」の3種類が用意されている。いずれも、測定したデータを蓄積して時系列で表示したり、測定場所を地図上にマッピングしたりといった利用が可能で、環境データであれば全ユーザーで測定データを共有するといったことも想定されている。


口臭、アルコール、UVチェッカーに対応した「女性向けジャケット」
  放射線センサーを搭載した「災害対策ジャケット」
体脂肪計を備えた「健康管理ジャケット」

 

環境センサーネットワーク

 「環境センサーネットワーク」はすでに発表・提供されているデータ収集装置。観測したデータを見られる「ライブ! ポータル」の画面の展示が行われるほか、ブースでは環境センサーの実測値を、実際に測定した方角や距離に当てはめて見られる、AR(拡張現実)のデモを体験できる。なお、同社の設置している装置はすべて、気象測器の検定に合格したものを採用。精度が確保されているほか、気象業務法が定める気象観測施設として利用できることも特徴になっている。


「環境センサーネットワーク」として設置される装置 ARで測定値と方角を体感できる
スマートフォンでも体験可能 「ライブ! ポータル」では「環境センサーネットワーク」で測定した詳細なデータを確認可能

 

食品画像解析技術

 「食品画像解析技術」は、画像解析技術により、食事メニューの記録やサービス展開を支援するというもの。料理の写真をサーバーに送信し解析することでメニューの候補が表示され、メニューを選択すればカロリーなどが表示される。デモでは、食事の記録のほか、SNSなどへの投稿も行えるようになっていた。開発が行われているのは画像解析技術で、現在は料理単品を撮影し、解析が可能。色も判別して解析に利用するほか、ドリンクなども候補を表示する。


料理の写真を専用アプリで撮影する様子 写真はサーバーに送信すると解析され、カロリーなども表示される

 

モバイル空間統計

 「モバイル空間統計」は、携帯電話ネットワークの運用データから作成される人口の統計情報。地域や性別、年齢層毎による人口の構成のほか、時間により人口の移動の様子などを知ることができる。まちづくり、防災計画など人口統計情報が活用されている取り組みに役立つ可能性があるとし、展示ブースのデモでは、ユーザーが市長となってモバイル空間統計を活用しながら、タッチパネルを操作してまちづくりを行える体験型デモが用意される。


「モバイル空間統計」の表示。時間帯で人口が移動していく様子が分かる

 




(太田 亮三)

2011/9/21 19:27