防水対応、1610万画素カメラ搭載のiモード端末「SH-03D」


 シャープ製「SH-03D」は、回転2軸機構のiモード端末。かつてのPRIMEシリーズ級のハイスペックモデルだが、ドコモのラインナップ再編により、STYLEシリーズに位置付けられる。端末価格は5万円台半ばになる見込みだ。movaなどからの契約変更の場合は2万円台半ば。発売は12月を予定している。

 約3.4インチのフルワイドVGA液晶ディスプレイや1610万画素CCDカメラを搭載する。カメラ関連では、画像処理エンジン「ProPix」搭載で、フルHD動画の撮影機能が可能となっている。約0.7秒で起動し、約0.6秒間隔で連続撮影する「高速モード」をサポートする。室内や屋外など、明るさが異なる場所でも適度な明るさの撮影を可能にする「スマート露出制御」、構図作りをサポートする「撮影用グリッド表示」、撮影場面に応じてモードを切り替える「シーン自動認識」が用意されている。インカメラも搭載しており、画素数は約40万となる。

 DLNA対応で、「SH-03D」の写真をテレビやパソコンに表示できる。DTCP-IP対応で、録画したテレビ番組(地上デジタル放送)を「SH-03D」で楽しむこともできる。テレビとHDMI経由で接続する「AQUOSファミリンク」にも対応。HDMI端子はマイクロプラグのいわゆるDタイプで、端末の側面に搭載されている。

 このほか、ワンタッチで輝度を高め、屋外でも画面を見やすくする「ブライトモード」が用意される。一方で、省電力を図る「ecoモード」は時間や項目の設定が可能となり、よりユーザーの好みにあわせた使い勝手になっている。設定する項目がどれだけ節電につながるかが、葉の形をしたアイコンでわかる仕掛けも用意した。

 回転2軸ヒンジを搭載した端末で、サブディスプレイの横にタッチセンサーを内蔵。触れるとイルミネーションが点灯する仕掛けを用意した。サブディスプレイに表示されたメールの本文をスクロールできたり、マナーモード設定にも対応していたりと、閉じたままでもある程度の操作が可能だ。防水・防塵仕様にも対応しており、全社はIPX5および7相当、後者はIP5Xとなる。電池容量は800mAhで、一部のスマートフォンと同様、microSIMカードを採用した。

チップセットはルネサス製「SH-Mobile AG5」で、クロック周波数は1.2GHz。ドコモではiモード端末最高峰としている。通信方式は下り最大7.2MbpsのHSDPAと、上り最大5.7MbpsのHSUPA。Wi-Fiを搭載しており、iモード端末のテザリング機能に相当する「アクセスポイントモード」にも対応している。

 UIは冬春モデルに共通で採用される、iモード端末向けの「docomo Palette UI」となる。ディスプレイはタッチパネルで、スマートフォンのように指で画面に触れて操作することも可能。おサイフケータイ、ワンセグを搭載し、GSM方式の国際ローミングにも対応。“全部入り”と呼べるフィーチャーフォンに仕上がっている。

 大きさは約112×51×14.2mm、重さは約129g。IPX5/IPX7準拠の防水性能、GSM、GPS(オートGPS)、Bluetooth 2.1+EDR、Wi-Fi(Wi-Fiテザリング対応)、iウィジェット、iコンシェル、エリアメール(緊急地震速報)などをサポートする。ボディカラーはWhite、Pink、Blackの3色。3Gでの連続待受時間は約450時間、GSMでは分240時間となる。3G、GSMの連続通話時間はそれぞれ約200分、約180分。

 







(関口 聖/石野 純也)

2011/10/18 12:18