各社スマートフォン、高速通信サービスと速度をチェック

　秋冬春モデルの発表会が開催され、各社充実のスマートフォンラインナップがそろった。本稿では、高速通信サービスへの対応状況や通信速度、海外ローミングの対応状況を確認していこう。

　キャリア別に、新たな高速通信サービスに対応したモデルから順番に並べた。いずれも通信速度は、規格上の理論値を記載しているので注意されたい。実測値が異なるのはもちろん、通信における体感速度は、通信環境や通信遅延など、状況に応じて刻々と変化する。エリアや料金などもチェックしながら、自分にとっての最高の1台を見つけて欲しい。

　NTTドコモは、「Xi」（クロッシィ）というサービス名でLTE方式の通信サービスを展開している。通信速度は理論値ながら下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpとなり、一部の屋内エリアは下り最大75Mbpsとされている。3G（FOMA）についてはHSPA対応の「FOMAハイスピード」を展開しており、下りの理論値は最大で14Mbpsとなっている。LTEでカバーできない範囲はHSPAで接続される。

　auは、UQコミュニケーションズのWiMAXをMVNOとして展開、Androidスマートフォンに採用している。通信速度は理論上の最大値で、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsとなる。3Gについては下り最大3.1Mbps、上り最大1.8MbpsのEV-DO Rev.Aを採用し、一度に複数波が使えるEVDOマルチキャリア技術によって、理論値ながら下り最大9.2Mbpsを実現する「WIN HIGH SPEED」を提供している。

　ソフトバンクモバイルでは、高速データ通信サービスを「ULTRA SPEED」の名称で展開している。「ULTRA SPEED」は、DC-HSDPA方式とHSPA+方式の2方式を含むもので、HSPA+方式のみ対応の場合も「ULTRA SPEED」と案内している。秋冬春モデルの「ULTRA SPEED」対応スマートフォンは、いずれも下り最大42MbpsのDC-HSDPA方式には対応していない。このため、理論値ながら通信速度は、下り最大21Mbps、上り最大5.7Mbpsとなる。