ニールセン、スマートフォンの利用動向を分析


 ニールセン・ジャパンは、ネットレイティングスと共同でワークショップを開催し、その中でスマートフォンの利用動向などを分析し、次世代コミュニケーションに関する知見を発表した。

 ニールセンは、スマートフォンの利用動向と企業のサービス提供について、ビジネスに貢献するサービスを開発するのと同時に、ユーザーのニーズを満たすという基本的な視点が大事とまず示す。その上で、同社のアメリカ市場での「ブランドアプリダウンロード後のアクション」に関する調査結果を基に、購買行動につながるようなアプリが重要になってくると指摘した。

 また、効果測定や正しい測定基準の設定が不可欠とし、ユニークユーザー数、滞在時間、接触・利用頻度の3つが特に重要だとした。同社ではアメリカ、ヨーロッパにおいて、ユーザーのスマートフォン上の行動を自動で計測する「オンデバイスメーター」を導入しており、聞き取り調査より精度の高いユーザーの行動計測が可能としている。

 このほか同社は、テレビだけでなくパソコン、携帯電話、タブレット型端末が同時に利用されていることにも注目しており、マルチスクリーン戦略でユーザーを捕らえていくことが重要になるとしている。

 

(太田 亮三)

2011/11/14 16:25