世界初のmirasolディスプレイ採用電子書籍端末、韓国で発売


 Qualcomm MEMS Technologiesは、同社のディスプレイ技術「mirasol」(ミラソル)を採用した電子書籍端末が、韓国の大手書店である教保文庫(キョボ、KYOBO Book Centre)ブランドの端末「KYOBO eReader」として発売されると発表した。価格は34万9000ウォン(約2万3000円)で、KYOBOのプラチナ会員の場合は29万9000ウォン(約2万円)。

 「mirasol」は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)という微細加工技術によって、光の反射をコントロールすることで発色するディスプレイ方式。蝶の羽が見る角度によってきらめく原理を応用したもので、入射光と放出光の角度を制御して光を干渉させることでカラー表示を実現している。明るい場所ではバックライト不要で利用できる。電子ペーパーのように消費電力が少なく、かつ液晶のようにカラー表現が実現できる。

 5.7インチ、1074×768ドット、223ppiのmirasolディスプレイを搭載し、CPUには1GHz駆動のSnapdragonを採用する。端末はAndroid 2.3をベースに開発されたもので、9万コンテンツにおよぶKYOBOの電子書籍が利用可能。動画コンテンツなども用意される。端末はKYOBOの書店などで販売される。大きさは174×119×12.9mm、重さは338g。

 




(津田 啓夢)

2011/11/22 14:47