ウィルコム、一部周波数の移行に伴い100機種以上で操作が必要に


 ウィルコム、ウィルコム沖縄は、電波法関連省令の改正を受け、発着信時の周波数の移行を進めているが、継続して利用できるとされていた一部の機種において、バージョンアップ、通信、電源の入れ直しといった操作が必要になるとして、機種のリストと対応方法を明らかにした。100機種以上、契約数にして約26万件が対象となっている。

 ウィルコムでは、電波法関連省令の改正を受け、発着信時の信号伝送に使用する制御チャネルの周波数を、2012年3月1日より新制御チャネルに移行する予定。これに伴い、2011年3月には、新制御チャネルに対応していない一部の機種(主に2003年以前に発売された端末)は2012年2月29日でPHSのサービスが終了し、以降は利用できなくなることが発表されている。

 今回明らかにされたのは、2012年2月29日以降も継続して利用できると当初は案内されていた一部の機種において、バージョンアップや通信、電源入れ直しなどの操作が必要になるというもの。

 100機種以上、契約数にして約26万件が対象となっており、一定期間内に操作を行わない場合、端末が新制御チャネルに対応できなくなるため、通話・パケット通信を含むすべてのPHSサービスが受けられなくなる。その場合、継続してサービスを利用するには端末の修理や交換が必要になるが、具体的なサポートは現在未定となっている。

 操作内容は、機種により「ファームウェアのバージョンアップ」「少なくとも1回の通信が必要」「電源の入れ直しが必要」の3種類に分かれており、いずれも指定の期間に操作を行う必要がある。対象機種のリストは同社のWebサイトで公開されている。

 ウィルコムではユーザーに対し、ダイレクトメールなどで個別に案内を行っている。

 

(太田 亮三)

2011/12/15 18:13