VRI、スマートフォン向け広告の出稿状況まとめ

　ビデオリサーチインタラクティブ（VRI）は、2011年5月～11月までのスマートフォン向け広告の出稿状況を取りまとめた。

スマートフォン向け広告の出稿広告主数/銘柄数推移

　調査結果は、VRIのスマートフォン向け広告のデータベースサービス「SmartPhone Ads Report」によるもの。調査対象は、主要なアプリおよびスマートフォン専用サイトから選定された175の広告スペースで、スマートフォンで広告にアクセスしリンク先情報を含めてデータベース化しているもの。

　2011年5月～11月の累計では、広告主数は538社、広告銘柄数としては763素材となった。11月の246社336銘柄の出稿があり、5月の168社227銘柄から増加している。なお、各月（調査開始の5月除く）ともに前月まで出稿実績のない新規の広告出稿社が3割前後を占めており、VRIでは、フレッシュな広告主の登場が裾野を拡大し、スマートフォン向け広告市場の成長を牽引していると見ている。

　11月の広告主246社のうち、パソコンのバナー広告や、フィーチャーフォン向けのピクチャー広告の出稿状況を見ると、スマートフォンのみに出稿する広告主が全体の30.1％となる74社となり、スマートフォンとパソコン向けに出稿している広告主が29.3の72社となった。スマートフォンとパソコン、フィーチャーフォンの全てに広告を出稿している広告主は全体の24％にあたる59社で、スマートフォンとフィーチャーフォンに出稿する広告主は16.7％、41社となった。

　このデータを5月のものと比較すると、スマートフォン以外にも出稿している広告主は、5月の60.7％から、11月には69.9％に増加している。

　11月の広告出稿銘柄336件のうち、ゲームコンテンツが40件ともっとも多く、クーポンやアプリ情報提供などのネット関連サービス（25件）、コミュニティ系サービス（18件）、ニュース関連コンテンツ（15件）、電子書籍/コミック（15件）、人材派遣/人材斡旋会社（14件）などがそれに続いた。

　また、広告をクリックした先の情報としては、AndroidマーケットやApp Storeといった公式のダウンロードページが40.5％、キャンペーンページなどの特設サイトが39.4％とそれに続いた。非公式を含めたアプリのダウンロードを伴う広告素材は全体の48.3％で、それ以外が51.7％となっている。また、アプリのダウンロードは、ゲームアプリが30.8％と最多で、生活・実用が26％、コミュニティが10.7％となった。

スマートフォン向け広告出稿広告主のパソコン、フィーチャーフォンの出稿状況推移