スマホアプリを遠隔動作検証、アクセンチュアとドコモがCP支援


 アクセンチュアは、コンテンツプロバイダー(CP)がスマートフォン向けのコンテンツを遠隔地から動作検証できる「リモートテストセンター」を設立し、NTTドコモとともに、3月下旬よりdメニュー掲載CP向けに開発支援サービスを提供する。

 アクセンチュアは、会津大学 産学イノベーションセンターにリモートテストセンターを設置し、運営・研究活動を行う。ドコモはこのリモートテストセンターを介して、CP向けにアプリなどの実機動作検証を行う開発支援サービス(リモートテストサービス)を提供する。

 CPはパソコンを使ってリモートテストセンターにアクセスし、動作検証を行うモデルを選択(複数選択対応)する。Webブラウザ経由で開発中のコンテンツ(アプリ)を遠隔地のスマートフォンにインストールし、パソコン側で遠隔地の実機を操作しながら、カメラで撮影された端末画面の様子を確認、動作検証を行う。動作検証の結果は静止画や動画で保存できる。

 CP各社はスマートフォン向けコンテンツを開発する場合に、独自にスマートフォンを購入して動作検証しているが、画面サイズやOSのバージョンなどのバリエーションが増えたことで、購入費用などが開発の負担になっているという。ドコモでは、dメニューにコンテンツを提供するCP向けにこの開発支援サービスを提供し、開発の負担を軽減してコンテンツ開発できる環境を提供する。

 なお、サービスの利用料については未定だが、時間単位で利用料がかかる予定。サービス開始当初は、200端末40CPが同時に検証できる環境が用意され、夏には60CPにまで拡大される予定。

 なお、アクセンチュアのリモートテストセンターは、会津若松市と会津大学らと共同推進する産学協同プロジェクト。アクセンチュアでは、夏以降、dメニュー以外のCPにも検証環境を提供していく計画だ。

 

(津田 啓夢)

2012/1/19 15:56