ドコモが2011年度接続料を公開、あっせん協議は打ち切り


 NTTドコモは、2011年度に適用される事業者間接続料を総務大臣宛に提出した。接続料は、2011年4月1日にさかのぼって適用される。

 接続料は、A社(他社)のケータイから、B社(ドコモ)のユーザーに電話をかけた際に、AからB社に支払われるもの。アクセスチャージなどとも呼ばれる。ドコモが提出した2011年度の音声接続料は、同一区域内で0.068円/秒、区域外で0.082円/秒となった。2010年度の区域内0.087円/秒、区域外0.105円/秒から、それぞれ約22%低減する。

 なお、2011年5月、NTTドコモは、ソフトバンクモバイルが提案した2010年度適用相互接続料水準について、電気通信事業紛争処理委員会へあっせん申請を行っている。これに対してソフトバンクモバイル側もドコモに対してあっせん申請し、2つの案件は紛争処理委員会の立ち会いの下、協議することになった。複数回の協議の結果、紛争処理員会では、2案件ともに「当事者間に合意が成立する見込みがない」と判断し、2012年1月23日にあっせんの打ち切りを通知している。

 




(津田 啓夢)

2012/1/25 17:27