なぞって、囲って、スマホで送信~紙の資料をデジタル化するマーカー


「KYBER SmartMarker」。5000文字をデジタルデータ化する料金込みで1980円

 株式会社オーリッドは2月2日、OCRと人力を併用したデジタルデータ化クラウドサービス「O-RID KYBER(オーリッドカイバー)」に対応した専用マーカー(蛍光ペン)「KYBER SmartMarker」をAmazon.co.jpで発売すると発表した。希望小売価格は1980円で2月8日に発売、5000文字までデジタル化できる。

 Android OS用とiOS用の専用アプリは2月2日から無料配信を開始する。また、発売記念キャンペーンとして、Amazon.co.jpの「KYBER SHOP」では期間限定でお試し価格980円で販売する。

 オーリッドは2011年9月に専用ノート「KYBER SmartNote」を発売。専用ノートには、デジタルデータ化する費用も含まれており、ノートを購入し、専用アプリをインストールしたスマートフォンでノートのQRコードを読み取ることで、データ化権をアクティベート。専用ノートに書き込んだ文字をスマートフォンの専用アプリから撮影して送るだけでテキストデータ化される。データ化したテキストは、メールで送れるほか、Evernote、Facebook、Twitter、mixiに送信できる。

 データ化にあたっては、OCR処理を行った後で、処理後のテキストを人間が目視確認する。その際、元画像とデータは数文字程度の細かいブロックに分けて、目視確認する多数のスタッフの端末にばらばらに送られるため、内容の漏えいもない仕組みとなっている。また、人がチェックする際にはダブルチェックを行い、複数の作業者が一致してOKを出すまで別の作業者に送られる仕組みで、データ化の精度が非常に高いのも特徴となっている。確認作業はオーリッドの本社のある大分と中国の拠点で行われる。

 今回の専用マーカーについては、専用ノート「KYBER SmartNote」を購入したユーザーからの要望で、マーカーでラインを引いたり囲むことで、手書き文字だけでなく、印刷した書類や紙媒体の必要な部分だけをデジタルデータ化できるように提供を開始するもの。

 専用マーカー「KYBER SmartMarker」にはQRコードの印刷されたカードが付属しており、このQRコードを専用アプリで読み取ることでアクティベーションする。1本のマーカーで5000文字までのデジタル化ができる。専用マーカーにはぺんてる株式会社の「Handy-LineS(ハンディラインエス)」が採用されている。

 なおオーリッドでは、今後万年筆のような高級版専用マーカーも販売開始する予定だ。

スマートフォンで「O-RID KYBER」のアプリを起動し、必要な文字にラインを引いたり囲んだりした紙を撮影紙のフチとマーカー部分をアプリが自動認識する。プレビューで確認後、アップロードほどなくデジタルデータ化されるデータ化したテキストは、メールで送れるほか、Evernote、Facebook、Twitter、mixiに送信できる





(工藤 ひろえ)

2012/2/2 11:00