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シャープ、「AQUOS PHONE 104SH」のコンセプトや特徴を解説


 シャープは、ソフトバンクモバイルから2月下旬に発売される予定のAndroid 4.0搭載端末「AQUOS PHONE 104SH」について、端末のコンセプトや特徴を解説する記者向けの説明会を開催した。


「AQUOS PHONE 104SH」

 

グローバルモデルに対抗

シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 商品企画部 部長の林孝之氏

 シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 商品企画部 部長の林孝之氏は、「104SH」がAndroidの最新版を搭載する「チャレンジングな内容」になっているとし、グローバルメーカーの最新モデルを求めるようなユーザーに向けに、「最新のプラットフォーム」「最高のパフォーマンス」「先進の使い勝手とデザイン」という3つを商品像として掲げた。海外の開発拠点などと連携し、開発速度を早めているのも特徴で、これまではリードデバイスの登場から1年や半年かかっていた開発期間も、先進のグローバルモデルを求めるようなユーザーをターゲットとすることでワンセグやおサイフケータイなどの機能を省き、「104SH」ではリードデバイス(2011年12月に発売されたドコモの「GALAXY NEXUS」)の登場から約3カ月で発売に漕ぎ着けることになる。


3つの商品像 今回はリードデバイスの登場から3カ月でAndroid 4.0プリインストールモデルを投入する

 

 大きな特徴としてパフォーマンスを挙げる林氏は、「グローバルで先行するメーカーと競える、ナンバー1レベルのパフォーマンス」と自信を見せる。特に、処理速度だけでなく、指の操作への追従性、サクサク感など、感性に訴える部分も重要視したという。

 具体的には、デュアルコアCPUのTI製「OMAP4460」は、既存モデルでは最高レベルとなる1.5GHz駆動で搭載され、これにシャープ独自の「ダイレクトトラッキング技術」が組み合わされる。「ダイレクトトラッキング技術」とは、タッチ操作による指の移動量と、指の動きに画面が反応するまでの時間を数値化し、ハードウェア、ソフトウェアの双方をチューニングすることで最適化を図るというもので、タッチ操作全般に影響するチューニング技術。画面の反応が速すぎても遅すぎても違和感が出るほか、描画を間引いて速度を稼ぐと滑らかな表示にはならないとのことで、「徹底的にチューニングした。これまでの経験から、どう使ったら心地よく操作できるかを追求した」と、こだわって開発したことを紹介。今後開発される端末においても、CPUや液晶パネルなどで違いはあるものの、基本的に「ダイレクトトラッキング技術」を適用していく方針も明らかにされた。


1.5GHz駆動のデュアルコアCPUに加えて「ダイレクトトラッキング技術」を投入する 2つの線は、近すぎても離れすぎても快適な操作感は得られないという

 

 また、ユーザーインターフェイス(UI)についても、「単純にAndroid 4.0を搭載しただけではない」とのこと。Android 4.0ではロック画面からカメラを起動できるが、ここにメールと通話機能も追加。さらに、カテゴリー表示が可能なアプリ一覧画面や、端末の「設定」画面で代表的なアプリの設定も行えるようになっている。キャリアメールを利用するためのメールアプリは、迷惑メールフォルダやフォルダ分け、フォルダ追加などの機能を搭載しており、文字入力では精度の向上したAndroidの音声入力を取り込んでいる。

 カメラ機能は、大幅に手が入れられている部分で、画像処理エンジンなどハードウェアに加えて、ピンチイン・ピンチアウトといった操作でデジタルズームが利用できる操作性や、Android 4.0の「ゼロシャッターラグ」を取り込んだ「連撮モード」なども用意している。

 ボディデザインでは、4.5インチの大画面を暗にアピール形となっており、表側は画面以外の要素を排除したという「フルフラット、フルディスプレイ」(林氏)が特徴。狭額縁の設計により、投影面積に対してディスプレイの面積は70%を占めるという。一方、側面から背面にかけてはラウンド形状で「シンプルでありながら持ちやすい」と形状にもこだわっている様子が解説された。


UIの刷新も多岐に渡る

 

タッチパネルの操作感を重視、UIにも多数の変更点

シャープ 通信システム事業本部 グローバルマーケティングセンター プロダクト企画部 係長の澤近京一郎氏

 シャープ 通信システム事業本部 グローバルマーケティングセンター プロダクト企画部 係長の澤近京一郎氏は、「タッチパネルの操作感がユーザーの評価のポイントのひとつになっていることは間違いない」とし、ダイレクトトラッキング技術を搭載したことを紹介。加えて、「通信も速い」として、下り最大21MbpsのULTRA SPEEDがサポートされている点も紹介した。なお、「104SH」は従来の2.1GHz帯に加えて1.5GHz帯もサポートされている。

 同氏からは、ロック画面やメール作成における音声入力のサポートといった追加・改良点が紹介され、4.5インチ、1280×720ドットで329ppiという高精細な画面を堪能できる動画もプリインストールされることが明らかにされた。

 シャープ製スマートフォンに搭載されている省エネ技術「エコ技」は、「104SH」にも搭載される。澤近氏は、同端末の連続待受時間がカタログスペックで約420時間(バッテリー容量は1520mAh)とした上で、実利用を想定した条件で使うと、「通常モード」では待受時間が約121時間のところ、エコ技の「技ありモード」では約225時間と、約1.9倍になると紹介。「技ありモードでは、省エネをキープしながら快適に使える」と解説した。

 またこれに関連し、緊急地震速報など「緊急速報メール」機能に対応している同端末では、速報メールを受信すると、「エコ技」の利用を促すポップアップが表示される機能も搭載される。


ホーム画面やアプリ一覧画面などのUI 「エコ技」による省エネ。実使用を想定した条件では待受時間が約1.9倍になるという

 

 同氏からはこのほか、防水・防塵で最薄部8.9mmとしたボディや、16GBの内蔵メモリ、DLNAやAQUOSとの連携機能といった特徴も解説された。

 質疑応答の時間には、今後Android 4.0を搭載したモデルでもおサイフケータイなどを搭載したモデルがラインナップされることが明らかにされ、「秋冬モデルでは当然、全部入りのモデルが出る」と語られたほか、「104SH」で採用されたダイレクトトラッキング技術や新しいUIは今後開発される端末にも継承されている方針が明らかにされた。


会場に展示された端末

 

 




(太田 亮三)

2012/2/9 17:42