イー・アクセス、900MHz割当審査で総務省に要望書


 イー・アクセス(イー・モバイル)は、900MHz帯の割当に関して、総務省へ要望書を提出したと発表した。

 総務省では、3.9世代(3.9G)の通信サービス用として、900MHz帯を1社に割り当てる方針を発表。これまでにNTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスが申請を行っている。割当に際しては、最低限満たすべき項目(絶対審査基準)と、申請者を比較する項目(競願時審査基準)が掲げられている。

 イー・アクセスでは、「2月10日に総務省から各社の申請内容が公開されたが、全てが公開されたわけではない。また一部報道で、そもそも審査基準に含まれていない設備投資額の大小で、特定の企業がリードしている、といった論調がある」として、透明性を高めた審査が行われるよう、要望書を提出することにしたと説明する。

 要望書では、総務省が掲げた競願時審査基準の判断基準や配点の詳細が明らかにされておらず、どういった評価を行って、優劣をつけるのか公表するよう求めている。また周波数の逼迫状況を踏まえる方針が示されていることについて「事業規模が大きい申請者に対し、著しく優位に働く」と指摘し、審査上、適切な基準でないとしている。また、競願時審査基準の対象となる各社の申請内容について、各社の経営に直接影響しない範囲で、公表する必要があると主張している。




(関口 聖)

2012/2/14 16:39