グリーとDeNAの「釣りゲータウン2」訴訟に判決、DeNAは控訴


 ディー・エヌ・エー(DeNA)がMobageで提供している釣りゲーム「釣りゲータウン2」を巡り、グリーが著作権侵害などで訴えを起こしていた裁判について、東京地裁は2月23日、2億3460万円の損害賠償の支払いと「釣りゲータウン2」の配信差し止めを命じる判決を下した。DeNAは、判決を受けて即日控訴している。

 グリーは、2009年9月、DeNAとORSOを相手に東京地裁に対して、著作権侵害による損倍賠償とサービスの差し止めを求める訴えを起こした。DeNAの「釣りゲータウン2」が、グリーの釣りゲーム「釣り★スタ」の著作権などを侵害していると主張された。

 当初の損害賠償請求額は3億8385万円だったが、裁判中もサービスが継続提供されているため、現在までに請求額は9億4020万円にまでふくらんでいる。グリーはこのほか、サービスの差し止めや、お詫び広告の掲載などを求めていた。

 2012年2月23日、東京地裁はDeNAらに対して2億3460万円の支払いとともに、法廷利率による遅延損害の支払いと、「釣りゲータウン2」の配信差し止めを命じた。お詫び広告掲載などは除けられた。

 今回の判決に対しDeNAは、「ゲーム中に表示される膨大な画面のごく一部について、主張が認められていない」として、即日控訴している。

 




(津田 啓夢)

2012/2/23 18:08